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「これからオープンで戦っていく馬だから、大事に乗ってあげてね」

  • 2018年06月14日(木) 18時02分
挑戦者

▲今回の一時帰国では2週で5勝!今週は後半の勝利を振り返る (提供:高橋章夫)



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川田騎手の言葉で「まだまだ考えが浅かったな…」と


 こんにちは。坂井瑠星です。今回のコラムは前回の続きから。

 帰国1週目の3勝目は矢作厩舎のボードウォークで、3、2、3着と惜しい競馬が続いていたので何とかして勝ちたいと思って挑んだ一戦でした。

 過去のレースを見たところ、コーナーや道中で外に張るなど気の悪さがあるなという印象で、レース前に前走で騎乗していたミルコに話を聞くと、案の定「いい馬だけど気が難しい」と教えてくれました。

 そこで考えたのは、多少ペースは速くなっても馬の気分を損ねないように乗ろうということ。道中はイメージ通りに進みましたが、3コーナーから他馬が早めに動いてきたので、早めに先頭に立つことに。しかし、道中を気分よく運べていたことで、危なげなく勝つことができました。

 気分よく運べれば、上のクラスでも十分戦えそうだなと思っていたのですが、実際、昇級初戦でいきなり2着に入り(6月3日・阪神7R・3歳上500万下・池添騎手)、やっぱり力があるなと改めて思いました。

 ボードウォークを担当する助手さんの馬ではまだ一度も勝ったことがなかったので、喜びは2倍でした。しかも、前回のコラムで書いたサトノガーネットも同じ助手さんの馬なので、同じ日に2勝目も挙げることができ、その喜びは4倍になりました。「瑠星で勝ちたい!」とずっと言ってくださっていたので、この2勝は本当にうれしかったです。

挑戦者

▲「瑠星で勝ちたい!」実現できた喜びの中での口取り写真 (提供:高橋章夫)


 一時帰国2週目は、土曜日が東京、日曜日は京都での騎乗でした。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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