◆「敢えてハンデの重い馬を買え」がセオリーだが… 私がよくハンデ戦の予想で言うことが、「敢えてハンデの重い馬を買え」である。酷量を避けるようになったいまのハンデ制度では能力差を斤量差で埋めきれないことが多く、結果として相対的に重いグループのほうが走るからだ。その一方でファンの間にはハンデ差を気にする風潮が残っており、回収率の面でも重いグループが優位となりがちである。
ただ、七夕賞に関しては、軽めのハンデの馬がよく走っている。
本来背負うべき重量(古馬の場合、牡馬57キロ・牝馬55キロ)との差額で見た場合、
となっており、勝率・複勝率ではハンデ利のないグループが上位だが、回収率では軽ハンデ組が勝る。上図の下のグループで馬券に絡んだ馬がすべて8番人気以内かつ単勝20倍未満だったのに対し、上のグループからは2ケタ人気の馬が6頭馬券に絡んでいる。
的中頻度のことを考えると「背負う組」をすべて外すことはできないが、例えば背負う組の中から軸を選んで、ヒモの中に人気薄の軽めハンデ馬を入れるといった手もあるだろう。今年はそもそも登録頭数が少ないので2ケタ人気での3着以内は無理かもしれないが、それなりのヒモ穴になってくれる可能性はある。