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えっ!もうトレーニングを再開!? 木馬に乗ってる姿を披露

  • 2018年07月17日(火) 18時01分
太論

▲「焦らずじっくりとケガをする前以上の体を目指す」と小牧騎手


滋賀県内の病院に転院し、早くも体を動かし始めたという小牧騎手。今回も短い時間ではありましたが、現在の様子についてお話を聞くことができました。「本当は早く復帰したい」と言いつつも、焦らずじっくりと「ケガをする前以上の体」を目指すとのこと。いつもながら、その向上心と精神力には脱帽です!

(取材・文/不破由妃子)


どうせなら、ケガをする前以上の体に


──滋賀の病院に転院されたそうですね。で、びっくりしたんですけど、もうトレーニングを再開されているとか!?

小牧 うん、下半身を中心にね。もうね、疲れてるわ(笑)。おかげで夜はぐっすり眠れてるけど。痛みももう大したことないし、徐々に良くなってるよ。

──(長女の)ひかりさんからまたお写真を送っていただきましたが、病院に木馬が置いてあるんですね。復帰に向けて準備をするには最高の環境。

小牧 そうやねん。もともとJRAがそういう設備を入れてくれている病院でね。今もちょうどエアロバイクを漕いできたところ。

──今現在、1日にどれくらい体を動かしているんですか?

小牧 午前中に2時間、午後に1時間ていうところやね。1日3時間も体を動かしていたら、そりゃあ疲れるよね(笑)。自分の感覚としては、もう乗れんことはないわ、たぶん。

──本当ですか!?

小牧 うん。少なくとも木馬は普通に乗れているからね。追う姿勢を取ってもなんともないんですわ。(今回骨折した)背中側の肋骨は、騎乗するうえであんまり影響のない部位なのかもしれんね。もちろん、本番のレースとなると、また違ってくるやろうけど。

──メキメキと回復中といったところですね。このペースでいったら、思ったより復帰も早そうな気が。

小牧 もういつでも復帰できるで(笑)。でもね、この際、完璧になるまで乗らんでおこうと思ってる。先週も話したけど、もう慌てない。あと何年現役を続けられるかわからん年齢やから、中途半端な状態では絶対に復帰したくないし、どうせならケガをする前より体が動くくらいにまで持っていきたい。とにかく復帰は、自分で“完璧”と思えるようになってから。まぁ再来年くらいには復帰できるでしょう(笑)。

──再来年…(苦笑)。

小牧 まぁ、それくらい焦っていないということや(笑)。それくらいの気持ちじゃないとやってられへん。本当は早く復帰したいんやで。小倉も乗りたいし。

太論

本当は早く復帰したいんや。小倉も乗りたいし(こちらの写真は転院前の病院にて撮影)


──そうですよね。ちなみに、しばらくは入院しながらリハビリやトレーニングを続けられるんですか?

小牧 まだはっきりとは決めていないけど、痛み次第やね。当たり前やけど、入院していたらお酒も飲まれへんし、そういう意味でも僕にとってはいいのかなと思って。とにかく太るのだけは嫌やから、ダイエット食品ばっかり食べてるところや(笑)。

──たしかに小牧さんの場合、入院していたほうが体を作りやすいかも…(苦笑)。

小牧 そうやねん。退院すると、誘惑が多くなるから(笑)。こんなにお酒を飲まないのは何十年ぶりやね。

──体重もだいぶ落ちたのでは?

小牧 落としているつもりはないんやけど、平日でいうと、ケガをする前より3キロくらい軽いかも。病院の食事を3食きっちり食べてるけど、全然太らんね。まぁそれだけ動いてるっていうのもあるけど、やっぱりお酒が一番太るのかもしれんなぁと思ったり。

──いずれにしても、今回の木馬に乗っている写真を見たら、ファンのみなさんもひと安心かと思います。

太論

病院に木馬が置いてあるのは、復帰に向けて最高の環境


小牧 うん。「焦らずじっくり頑張ってます」って書いておいてください。そういえば、西日本でまた大きな災害があったね。体がどうもなければボランティアに行きたいなぁと思いながら、いつもテレビを観てるよ。今行ったところで、足手まといになるだけやからさすがに無理やけど、何もできないことが本当にもどかしいね。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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