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坂井瑠星騎手、コーフィールドカップでソールインパクトに騎乗予定

  • 2018年07月19日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲G1コーフィールドカップで、ソールインパクトに騎乗する坂井瑠星騎手(撮影:下野雄規)


(7月19日号 文=ポール・シムズ)

「瑠星はプロとして、人生の99%を競馬に捧げています」


 豪州遠征中で、現在はサウスオーストラリア州のライアン・バルフォー厩舎に所属する坂井瑠星騎手が、10月20日(土)に行われるG1コーフィールドカップ(2400m)で、ソールインパクト(戸田、牡6)に騎乗することが決まった。

 これが日本、オーストラリアを通じて坂井騎手にとって初めてのG1騎乗となるが、異国の地で彼をサポートしているバルフォー調教師は、21歳の若い坂井騎手が努力を惜しまずにひたむきに頑張り続けてきたことが報われたと断言した。

「瑠星はプロとして、人生の99%を競馬に捧げています。若者がプロとして自分の仕事にひたすら向き合っている姿を見ていると、とても新鮮な気持ちになります。今はオーストラリアの競馬スタイルにも慣れてきてうまく対応しています。彼は飲み込みが早いのでしょう。私は瑠星のサポートができてとてもラッキーだと思っています」とバルフォー調教師は自分の事のように話す。

 続けて、「瑠星はとても高い騎乗技術を持っています。そしてメンタルも強い。騎乗スタイルについてもよく勉強しているし、非常に有能な騎手だと思います」とも語った。

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▲37戦して4勝を挙げているソールインパクト(撮影:下野雄規)


 これまで37戦して4勝を挙げているソールインパクトは、前走の目黒記念(GII芝2500m)で5着後、チェスナットコート(矢作、牡4)とともに豪州遠征を行うことが正式に発表された。バルフォー調教師は「坂井騎手はまだ年齢も若く経験も浅いが、責任感がとても強い騎手で、レベルアップを目指して大舞台を楽しむに違いない」と話す。

「コーフィールドカップのような最高峰のレースで名馬に騎乗できる機会など、簡単に巡ってくるものではありません。日本では、多くの方々が瑠星をサポートし、気にかけてくださっています。豪州の競馬を知っていただく機会も増えたので、我々にとっても大変喜ばしいことです。居心地の良い日本から飛び出し、できる限り挑戦し続ける瑠星はとても根性のある人だと思いますよ」

「彼がうちの厩舎の主戦ジョッキーとして初勝利を挙げた後、彼が真っ先に考えたことは、翌日の朝食に我々厩舎スタッフを全員招待してお礼がしたい、ということだったそうです。まさに彼の人柄の良さが出ていますね」

 坂井騎手は、戸田博文調教師からソールインパクトの騎乗依頼が来た時に、嬉しさと同時に大変驚いたという。

「戸田先生の馬に騎乗する機会は今まで一度もありませんでしたので、お声をかけていただいた時には本当にびっくりしました。コーフィールドカップという大変名誉あるレースで、ソールインパクトに騎乗する機会を頂いてとても光栄です」と話す坂井騎手。

「ソールインパクトのこれまでのレースは何度もVTRを観ました。とても良い馬で、堅実に走りますね。強い馬相手でも互角に戦っています。良いイメージを持って騎乗できると思います。レース前にも調教で乗る予定ですので、馬のことをもっと理解できると思います。ハンデ戦ですが、とてもチャンスはあると思います」と意欲的に語った。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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