以前に比べ、今の競馬は馬場コンディションにナーバスになっています。色々な理由があるでしょうが、そのひとつには、レースのスピード化があるのではないでしょうか。そのスピードが、レースで展開に表れることもあるでしょうし、微妙な馬場差、内コース、外コースのコンディションの差が、レース結果につながることもあるでしょう。
同じコースでも、移動柵を使って、その内外の差が少しでもなくなるように工夫はされています。どの競馬場でも行われていますが、どうなのかの判断は、もともとの芝の状態の読みにあるようです。
開催が終了すると、よく芝の張り替えをしています。その芝の生育は天候によって異なり、どれだけ根つきがいいか、それによるところが大きいようです。例えば福島では、春が終わったところで一部張り替えが行われ、見た目には素晴らしい状態で、この夏の開催をスタートしました。
事実、第1週目は、逃げ、先行した馬の前残りが多く、しかも、それらはいずれも内コースを走った馬に限られていました。ところが、早くも2週目からは、外からの差し、追い込みが決まるようになり、少しずつ変化を見せていました。どれもこれも、一様に考えることはできませんが、思った以上に内側の痛みが早かったようです。全体にスピード化が進んでいるので、そのちょっとした馬場差が、先行か差しかのレースパターンに影響を及ぼしています。
それからもう1点、より速いペースを刻むことで、持ちタイムに乏しいものが追走するのに手一杯になり、ギリギリ先行グループの前残りというケースもあります。小回りコースは、リズムを崩した馬に挽回を許しません。いずれの脚質にも、この点は大切なことです。さて、この先、開催が変わった時の考え方をしっかり持ち、馬場の変化に乗り遅れないようにしたいものです。