◆順当に返り咲けば、先々で注目を集めても不思議ではない
ハンデ頭は牝馬で55キロのサンティール(父ハービンジャー)。同馬を牝馬のアロウワンスを考え男馬なら57キロに相当とすると、ハンデ2番目も牝馬で53キロ(牡馬なら55)の格上がりアッフィラート(父ディープインパクト)。
以下は、牡馬は54キロ以下。牝馬は52キロ以下という組み合わせで、かつ、この頭数。好配当(波乱)が飛び出す可能性は非常に低い。
日曜日には注目度の高い重賞が2つある。ムリすることなく、多少でも日曜日の資金が増えるなら…というトーンの参加にしたい。
4歳牝馬サンティールは、2歳〜3歳前半は体質の弱さもあって5戦1勝にとどまったが、3歳夏にこの新潟で500万条件からスタートすると「3着、1着、1着、2着、4着、1着」。あっという間にオープンに出世し、条件再編成後のここは1600万からの再スタートになる。
この1年、負けたレースは3回あるが、休み明けに相当する6走前は0秒0差。2連勝後でひと息入ったあとの格上がりの1600万条件2着が、0秒0差。2走前の府中S2000mもちょっと位置取りが悪く、上がり最速の33秒3で猛追しながら0秒2差(4着)だった。
1600万条件で最近好走したことがないメンバーの中で、このクラス「2、4、1着」は断然の成績である。イタリアオークス馬として輸入された3代母ライトバンクのファミリーは、まだそう活躍した馬はいないものの、代表産駒の1頭ヴィクトリーバンクはマーメイドS2着など5勝。
その産駒サンヴィクトワールはちょっとちぐはぐな挑戦でレース数は少なかったがエルフィンSを勝っている。その産駒もここまでは必ずしも目立たなかったが、このサンティールは順当にオープンに返り咲き、この秋の重賞路線で注目を集めて不思議ない牝馬に育ちそうである。
ハービンジャー産駒ながら、シャープな牝馬のため時計の勝負になってもまったく不安はなく、新潟外回りの長い直線はあっていると思える。
目下2連勝の上がり馬アッフィラートと、3歳の上昇馬グローリーヴェイズ。ディープインパクト産駒の2頭が相手だろう。