雨が影響する馬場で急浮上しそうなエイシンゾーン
久しぶりに「悶絶」した北九州記念。◎グレイトチャーターのフライング気味のスタートに興奮し、4コーナーでの手応えで馬券的中を確信。しかも前方には○ダイメイプリンセスと▲アレスバローズがきっちり抜け出しています。あとはこの馬がラブカンプーを差すだけでしたが、小倉競馬場の直線は短かった…。
というわけで馬券を外してしまいましたが、根本的な予想理論は間違っていなかったと思います。この流れを大事にしつつ、あと2週の夏競馬を乗り切って、秋競馬を迎えたいところ。新潟2歳Sは登録頭数が少なくなりましたので、下記では新潟ダート1800mで行われるBSN賞、小倉芝1800mで行われる小倉日経オープンも取り上げました。
【新潟2歳S/ケイデンスコール】
今朝22日の最終追い切りはダノンキングダムとの併せ馬。その関係で、運動からこの2頭が縦列で歩いている様子をずっと見ていましたが、どうしても本馬が小さく見えてしまいます。しかしそれは、調子が良くない馬がこじんまりして見えるのとは違い、体高の違いでそう見えているだけ。やっぱりそうだったんだと思えたのが、最終追い切りの動きを見た時に感じました。
2回目のハローが終了した時間帯のCWコースに2コーナーから入場。相手が1秒近く先行して、それを追いかける形でしたが、首と胴体の位置が水平になっていて、かなり推進力のある走り。だからスピードだけでなく、パワーも感じさせる走りでした。4コーナーで内を回って、楽々交わしていくかと思いきや、外へ進路を選びます。その分、前との差が詰まらなかったことで結果的にゴール前では少し遅れているように見えました。
時計は6F85.2〜5F67.8〜4F52.8〜3F38.9〜1F11.6秒。全体の数字が遅い上、併せも遅れとなれば、評価しにくい内容かも知れません。ただ、ライブで見ていた印象としては時計も遅れも全く気にならない道中の推進力。むしろ新潟芝外回りの長い直線を考えれば、こんな走りをできる方がより長く脚が使えそうな気もします。
時計の遅れも気にならない推進力を見せたケイデンスコール
【新潟2歳S/エイシンゾーン】
新馬戦は6番人気でしたが、1週前追い切りの芝コースでの追い切りを見れば、むしろ人気がなかったことが不思議なくらい。デビュー勝ちがフロックではなかったことを証明したのが、中京2歳Sだったと思いますし、ようやく人気と実力のバランスが均等になってきた印象を受けます。
この中間はプール調教から坂路での15-15を経て、1週前に併せ馬で4F55.0秒、1F12.4秒としっかり時計を出しました。そして最終追い切りはCWでの併せ馬。過去2走の最終追いが栗東坂路だったので、その点の違いはありますが、内容としては相手の手応えに合わせて、終始我慢していたので、長い直線で脚をためるイメージの走りはできたと思います。あとは上がりが速くなりすぎた時に瞬発力が少し足りないということはあるかも知れませんが、逆に雨が影響した馬場なら急浮上するでしょう。
脚をためるイメージの走りができたエイシンゾーン(8月21日撮影)
【新潟2歳S/エイカイキャロル】
新馬勝ちから中3週での出走。にもかかわらず、最終追い切りを含めた2本の追い切りしかないというのは、藤原英昭厩舎の牝馬にはよくあるパターン。とはいっても、最終追い切りは芝コースでごく軽めの内容ですから、ここが判断に悩むところです。
前回はデビュー戦ということもあり、1週前追い切りはCWコースで速い5F時計をマークしていました。それが今回の1週前追いは栗東坂路で4F56.1秒ですから、1度レースを使っているとはいえ、パターンの違いがあります。最終追いには北村宏司騎手が跨って、後ろから追いかけてゴールで同入という動きでしたが、もちろん動きは悪くありません。しかし、4Fで57.8秒は前走時よりも遅いですし、馬券検討に一番厄介な存在になることは間違いありません。
最終追い切りはごく軽めの内容のエイカイキャロル(写真奥)
【BSN賞/ナムラミラクル】
なかなか骨っぽいメンバーが集まったオープン特別で54キロ。実績がない距離だけに、いろんな課題はあると思いますが、前走プロキオンSの時から追い切りでの動きに変化というか進化が見られるようになりました。
それが栗東坂路での終いの伸び。前走時の最終追い切りは4F53.0秒で、4F目が12.5秒で最速ラップ。以前はトラック中心の追い切りだったこともあり、坂路でラスト1Fが伸びるような脚を使えませんでしたが、徐々にそれができるようになっています。今回は4F54.5秒、1F12.2秒。前回よりもテンゆっくり、終いしっかりの動きができていますから、あとは競馬での位置取り次第です。
追い切りに進化を見せているナムラミラクル(8月21日撮影)
【小倉日経オープン/マサハヤドリーム】
前走福島テレビオープンは博多Sと同じ調教パターンだったり、レースの調教適性に合致していることもあって本命推奨でしたが、大野騎手の見事な手綱捌きもあって勝利。今が充実期といってもよい印象を受けます。
今回も博多S、福島テレビオープンとほぼ同じ調教内容。あとはレース当日の馬場状態が少し渋った方がよいかも知れません。頭数も少ないので、前半じっくり脚をためるレースになれば、連勝の可能性は十分でしょう。
連勝の可能性十分のマサハヤドリーム(8月21日撮影)
◆次走要注意
・8/19 2歳新馬【リオンリオン】(2人2着)
中間の函館W追い切りは地味でしたが、最終追い切りはラスト1Fがしっかり伸びる内容。実戦タイプかと思いましたが、やはりその通りでした。レース内容を松永幹夫調教師と振り返ると「ちょっと太かったみたいなので。ジョッキーが今週も札幌なので連闘します」とのこと。ここは勝たなければいけません。
[メモ登録用コメント] [馬体重]480キロくらいがベスト
◆今週の追い切り特報
・2歳新馬【レッドアネモス】
3頭併せの最後方でしたが、その真ん中にいたのはルタンデュボヌール。ただいま絶好調な4歳馬ですから、ここは遅れて当然だと思っていましたが、相手が最も遅れたトロルに併せたこともあって、こちらが突き抜けての先着。その時計が6F78.7秒ですから、これは文句なしに新馬勝ち負けのレベルです。
【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!