人気の誘惑、オッズの魔法使い、競馬には気をそそるものが沢山あります。これに今では、3連単のワナが待っています。レース検討もさることながら、当日自分の頭をめぐるものは、これらのことばかりになっていて、以前よりもグッと疲れています。とにかく気をつけなくてはと戒めています。もっと純粋に、勝つ馬は何かに集中すべきなのでしょう。競馬の基本は、1着馬を見つけること、それなんですから。
1番人気が26連敗中と言われ続けた福島の七夕賞が、見事、多くの迷いを吹き飛ばしてくれました。ハンデ重賞という条件から、何があっても不思議はないと思うのも当然ながら、その条件をすっかり折り込んでみんなが考えた末の1番人気。それを思えばこの結果も十分に受け入れられるものでした。
そして、今度は小倉の北九州記念に取りかかることになります。
開幕週に施行時期が移ってからというもの、このレースの勝ちタイムはグッと速くなりました。スピードと小回りコース、天気が良ければ、この一点に集中すべきでしょう。
北九州記念は、以前はハンデ戦でよく荒れるという傾向がありました。ところが今は別定戦で、実績のある馬の出番が多くなりました。レース検討は基本に忠実に、そういうことです。是非、これでなんとかしましょう。
新潟は直線が長く、不器用さに苦しんでいた馬の出番です。福島の後半戦でひと叩きされたこういう馬をマークしておけば楽しめるでしょう。函館は、芝の状態がかなり悪化してきました。前開催最終日の降雨の影響は残っていて、スムーズに外に出すことにジョッキーは専念して臨んできます。その点を、どう予感できるか。勘どころを間違いなくつかみたいですね。そして、小倉は良馬場ならスピード馬にチャンスが。この中には切れ味という武器にも出番があります。これですっかり疲れはとれました。