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メルボルンカップとコーフィールドカップの登録馬が発表

  • 2018年09月06日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲メルボルンカップとコーフィールドカップの登録馬発表イベントに出席した坂井瑠星騎手(左)、2017年メルボルンカップをリキンドリングで優勝したコリー・ブラウン騎手(中央)、2017年コーフィールドカップ優勝馬ブームタイムの調教師ベン・ヘイズ師(右)


(9月6日号 文=ポール・シムズ)

坂井瑠星騎手、初のG1騎乗へ


 豪州へ遠征中の日本の若き期待の星・坂井瑠星騎手が、8月29日に行われたG1メルボルンカップとG1コーフィールドカップの登録馬発表イベントに、2度のメルボルンカップ優勝経験を持つコリー・ブラウン騎手とともに出席した。

 コーフィールドカップ(10月20日、コーフィールド競馬場、芝2400m)で、日本のソールインパクト(牡6)に騎乗することが決まった坂井騎手。これが日本・オーストラリアを通じて初めてのG1騎乗となる坂井騎手は、地元メルボルンのメディアに対し、

「憧れのコーフィールドカップで騎乗することは、僕にとって素晴らしい経験になるはずです。ソールインパクトに騎乗するのがとても待ち遠しいです。これまでのソールインパクトのレースビデオを何度も観て研究していますし、馬がオーストラリアに到着してからも調教に乗せていただく予定ですので、準備万端で本番にのぞみ、しっかりと結果を出したいと思います」と抱負を語った。

 ソールインパクトは、同じくコーフィールドカップからメルボルンカップ(11月6日、フレミントン競馬場、芝3200m)のローテーションを予定しているチェスナットコート(牡4)とともに10月に豪州入りする予定。

 今年の外国馬による登録馬の数は、メルボルンカップが昨年の31頭から50頭に増え、コーフィールドカップに昨年の22頭から27頭に増加した。日本以外では、イギリス、アイルランド、スコットランド、フランス、ドイツからエントリーされている。

 今年から、総賞金が730万豪ドルと大幅に増額されたメルボルンカップは、エントリー数の合計が140頭だった昨年に対し、今年は183頭が登録。一方、総賞金が515万豪ドルに増額されたコーフィールドカップは、昨年よりも22頭増えて164頭がエントリーした。

 また、2015年のJRHAセレクトセールで落札された後フランスでデビューし、その後豪州を代表する女性調教師ゲイ・ウォーターハウス厩舎へ移籍したルーラーシップ産駒の日本産馬ハッシュライター(牡3、母スターオブサファイア)は、両レースへの登録を済ませた。ハッシュライターは、8日(土)にムーニーヴァレイ競馬場で行われる芝2040mの準重賞ベンディゴバンクステークスで豪州初戦を迎える予定である。

 ウォーターハウス調教師と共同名義で調教にあたっているエイドリアン・ボット調教師の2人は、6月にシャンティイ競馬場で行われた仏G2オカール賞(芝2400m)で3着に好走したハッシュライターをとても高く評価している。

「いよいよデビュー戦を迎えますが、ワクワクしています」とウォーターハウス調教師。

「彼は素晴らしい末脚の持ち主ですし、ターフをまるでバレリーナのように滑らかに走るのです。能力が高い馬ですから、コーフィールドカップとメルボルンカップにエントリーをしました。これからたくさん活躍してほしいですね」

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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