◆軸馬はオークス組以外から持ってくる必要がある 今年のローズSはオークス上位組不在の一戦となった。アーモンドアイは秋華賞直行、当時の2〜4着馬は戦線離脱、5着マウレアは紫苑Sに出走(2着)したということで、オークス組で当時6着のサトノワルキューレが最先着だった馬ということになる。
過去にこのようなケースはどのくらいあったのか?
気になって調べてみたところ、どうやらはじめてのようだ。オークスで掲示板に載った馬が1頭しかいなかったローズSは1991年、93年、97年、2016年と4回行われているが、ゼロまではいっていない。
1頭だったケースでさえ少なすぎる(96年に3冠目が秋華賞になって以降では2回)ので、96年以降、オークス1〜3着馬組の出走が1頭のみだった年(12回ある)を対象にオークス組のローズSの結果を振り返ってみよう。
実績馬の層が薄くなっても、オークス大敗馬にはあまりチャンスが回っていないように見える。オークス10着以下から勝ったのは97年、桜花賞馬のキョウエイマーチだ。
該当する12回における「オークス1〜5番人気馬」のローズS成績は[6-3-2-13](回収率は単複ともに60%)なので、サトノワルキューレ、オールフォーラヴあたりにはなんらかのシルシを回す余地はある。ただそれとておいしい存在ではないので、軸は別なところから持ってくる必要がありそうだ。