価値ある勝利と魅了されたレース

　3日間開催、いかがでしたか？

　私は何よりも、大好きなサトノダイヤモンドの勝利が嬉しかったです。

　とにかく、いろんな意味で勝つことが重要だったように思え、この勝利で馬自身がさらに上昇してくれるといいなぁ〜と思います。

　というのも担当する中澤助手は、「調教の動きは良くなっているものの、まだピリッとした所が…」と、気持ちの面を心配しており、当日の装鞍所でもボッーとした様子でヤバイかも？ と不安だったとのこと。

　この馬の良い時を知る人ならば誰もが、もう1度輝きを取り戻してほしいと思えてしまう馬。それだけに価値ある1勝だった気がします。

　一方、深夜に行なわれた凱旋門賞、皆さんはどのような感想をお持ちになられましたか？

　私はクリンチャーを担当する長谷川持ち乗り調教助手のパドックから本馬場へと向かう際の表情が日本と変わらなかった点と、勝ち馬と同じ位置でレースを運んだ武豊騎手のポジショニング取りが印象的でした。

　一方、勝ち馬のエネイブルは昨年の凱旋門賞から脚元のことがあっての今季2戦目。

　しかも中間は熱発もあったとのこと。

　馬の能力もさることながら、管理されるゴスデン調教師や陣営の手腕あってこその仕上げ。

　しかもゴスデン調教師がレース前に心配をされていたのが、今回の臨戦過程における点から最後の最後でどこまで踏ん張るか？ 凌げるか？ といったものであり、その言葉が思い起されるゴール前でもあったように感じます。

　そして中継で合田直弘さんが、ゴスデン調教師のレースを観戦する姿を見ていたとのことで、その様子を「声1つあげず」にと、伝えられていました。

　個人的には、そこに全ての真実が詰まっているように思え、ほんとにステキだぁ〜とエネイブルと共に魅了されました。

　さて予想よりも振り返りの方が長くなってしまいましたが、秋華賞はアーモンドアイにします。

　過去2回の右回りでの前半の位置取りが、左回りとは違って後方となる点だけが心配ですが、そこはルメール騎手。例え1コーナーの入り口で後方だったとしても、レイデオロのダービーのように動けるジョッキーですし、不安は少ない気がします。

　相手候補はラッキーライラックと、抽選を突破したダンサール。

　ラッキーライラックに関しては、1週前の細さを感じさせない今週の体付きとなっており、担当の丸内助手も、「デキは大丈夫。春とはパワーが違う」と話され、また追いきりでも併走馬を抜かした後にブレーキをかけることがなかった点に春との違いと良さを感じました。

　それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。