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無理やり種牡馬で予想してみるなら/菊花賞

  • 2018年10月16日(火) 12時00分

距離適性は副次的なものとなりつつあるが…


 かつての菊花賞といえば長距離定番種牡馬や母の父を買うのが楽しみだったものだが、サッカーボーイやリアルシャダイの名を競馬新聞に見ることは少なくなり、ダンスインザダークも今年の父・母の父にいるのはユーキャンスマイルのみ。

 菊花賞そのものが距離適性というよりも能力ありきになり、距離は副次的なものとなりつつあるが、それでもせっかく年イチの舞台、少しでも距離を意識した馬券を買いたいものである。

 そこで今回は乱暴ではあるものの、出走馬の父について、産駒の長距離成績を整理してみたい。菊花賞だけでは数が少なすぎるので、万葉S、天皇賞春なども含めた「芝3000m以上成績」を調べると結果はこうなる。

データ

 勝ちきっているのはステイゴールドだが、複勝率はハーツクライのほうが高い。ハーツクライの複勝回収率は少数の複穴で伸びすぎている面はあるが、複勝率も高いので3連複の軸には検討しうる。

 マンハッタンカフェは自身が菊花賞馬でありながら産駒の長距離成績はそれほどでもない。意外なのはディープインパクトで、勝っているのはサトノダイヤモンドだけだ。

 これを頼りにするならステイゴールドかハーツクライだろうが、前者は産駒がたくさん登録していてその中からの選択に迷うところ。後者は2頭でともに人気薄。グレイルは6番人気くらいかもしれないが、それでも軸にするには思い切りが必要で、悩むところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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