▲15日に撮影時のソールインパクト(前、馬上は瑠星騎手)とチェスナットコート(後)
馬上から受ける風の感じやスタンドの景色など、ぜひ見てみてください!
こんにちは。坂井瑠星です。
今回のコラムでは、先日の追い切りで知り合いの方から借りて撮ったヘルメットカメラの様子や、コーフィールドカップ(20日)に向けての近況について書きたいと思います。
この追い切りの指示は、掛かる馬なので道中は前の馬から3馬身くらい離してリラックスさせ、残り800mからスピードを上げていき、最後の直線で並びかけて併入してくれというものでした。
実際、前半かなり行きたがり、それを必死に抑えているためカメラが揺れていますが、気分が悪くなってしまったらすみません(苦笑)。
馬上から受ける風の感じや、スタンドの景色など、なかなか新鮮だと思うのでぜひ見てみてください。
追い切りの日は、このような感じで自厩舎の馬に10頭くらい、そして時間が余ればほかの厩舎の馬にも何頭か乗るという流れです。
僕の前を走っている馬に騎乗しているのは、南オーストラリアのトップジョッキーです。
こういった普段の調教での乗り方もジックリと見て技術を学んでいます。
今回付けたヘルメットカメラは、日本では付けることができないと思うので、とてもいい経験ができました。また機会があればやってみようと思います。
ソールインパクトは操縦性が高く、とてもいい馬
そして僕は今、コーフィールドカップに向けたソールインパクトの調教騎乗のため、メルボルンに来ています。
レース騎乗があったため、1週前追い切りなどには騎乗できませんでしたが、その間、ソールインパクトには戸田先生が騎乗し、チェスナットコートには大井の元騎手で来年調教師として開業する吉井竜一さんが騎乗していました。
2頭はとても仲が良く、順調に調整は進んでいるようなのでホッとしています。
▲馬房でくつろぐソールインパクト(左)とチェスナットコート(右)
▲厩舎の上に、過去に豪遠征して勝利を挙げているデルタブルースとアドマイヤラクティの名前も
僕は15日から調教に騎乗していますが、ソールインパクトはイメージ通り操縦性が高く、とてもいい馬です。前半ゴチャつくことが多いコーフィールドカップにおいて、この馬の先行して粘り込むスタイルは合っていると思うので、本当に楽しみです。
ソールインパクトは、15日の時点ではまだ出走圏内ではなかったのですが、16日の出馬投票当日の朝になって出走圏内に入ったという知らせがきました。1カ月ほど前、出走するのは厳しいかもしれないという話を聞いたときはかなり落ち込み、この1カ月はそのことばかり考えていました。
追い切りも順調に終えることができたので、あとは無事にレース当日まで行ってくれるのを祈るばかりです。
最後に、今回このような大舞台で騎乗依頼をくださったソールインパクトの窪田オーナーをはじめ、戸田先生、師匠の矢作先生、担当の厩務員さん、その他サポートしてくださった多くの方々に感謝したいです。
まだ枠順は出ていませんが(※執筆時。17日に枠順発表され、チェスナットコートは13番、ソールインパクトは20番ゲートに決まりました)、相手関係なども含めてしっかりと研究し、ベストの結果を出せるように頑張りたいと思います!