▲父ルーラーシップからトニービンの血を受け継ぐムイトオブリガードは3連勝中の上がり馬だ(撮影:下野雄規)
東京芝2500の重賞といえば目黒記念とアルゼンチン共和国杯だが、スワーヴリチャード、フェイムゲーム、シュヴァルグラン(いずれも父ハーツクライ)、そしてウインテンダネス(父カンパニー)と、最近はトニービンの血を引く馬が4連勝中。春の目黒記念は1着ウインテンダネスで2着ノーブルマーズ(父ジャングルポケット)と、トニービン父系のワンツーでもあった。取り上げた5頭では、他に父ルーラーシップのムイトオブリガードもトニービンの血を引いている。(解説:望田潤)
ガンコ 近親にヴィットリオディカプア賞(伊G1・芝1600m)のアンナモンダなどがおり、独オークス馬アンナパオラに辿り着くドイツの名牝系。そこにナカヤマフェスタ(宝塚記念)とシングスピール(ジャパンC)が配されて、一瞬の鋭い脚はないが持続力に富む中距離馬に出たのは血統どおりといえる。東京で上がりが速くなりすぎると辛いが、叩き良化型だけにスタミナ・持続力勝負になれば変わっていい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
パフォーマプロミス シルクプリマドンナの甥でフラムドグロワールのイトコ。母父タニノギムレットはブライアンズタイム産駒のダービー馬。母系にロベルトの血を引くステイゴールド産駒にはゴールドシップ、ステイフーリッシュ、グランシルク、マイネルミラノなどがいる。ステイゴールドらしい機動力に加え、タニノギムレットの斬れ味も受け継いで弱点が少なくどこでも好走するのが取り柄だ。
距離○ スピード○ 底力○ コース○