▲ロイド・ウィリアムズ氏所有の出走馬の中心ユカタン(C)netkeiba.com、撮影:大薮喬介
(11月15日号 文=ポール・シムズ)
ジッピングのオーナー 自らの所有馬の名前がついたレースに5頭を送り込む
スプリング・レーシング・カーニヴァルにおけるフレミントン・ラウンドのハイライトとも言える「メルボルンカップ・カーニヴァル」が終了し、スプリング・レーシング・カーニヴァルは残すところあと1週間余りとなった。17日(土)は、舞台をフレミントンからメルボルン郊外のラドブロークス・パーク・ヒルサイド競馬場へ移し、ジッピングクラシック・デイが開催される。
当日のメインレースは、芝2400mのG2ジッピングクラシック。2007年から2010年まで4年連続でこのレースを制したジッピングという馬に敬意を表し、それまでのサンダウンクラシックというレース名から、現在のジッピングクラシックに改名したのである。
ジッピングのオーナーで殿堂入り馬主のロイド・ウィリアムズ氏はかつて、「ジッピングは私が一番大好きな馬でした」と述べている。ウィリアムズ氏は、自らの所有馬の名前がついたレースに、今年は5頭を送り込む予定だ。
その中心とされているのがユカタン(牡4)である。本命視されながらも、11着と大敗した先週のG1メルボルンカップの雪辱を果たすことができるか、注目が集まる。
▲G1メルボルンカップの雪辱を果たしたいユカタン(C)netkeiba.com、撮影:大薮喬介
このほか、連覇をかけて出走するザタージマハル(牡4)、10月20日に行われたG1コーフィールドカップで2着に惜敗したホームズマン(セン4)、欧州からの移籍組サーアイザックニュートン(セン6)やミッドターム(セン5)が出走を予定している。さらに、ユカタン同様、メルボルンカップに出走したクリス・ウォーラー厩舎のフーショットザバーマン(セン10)やリンジーパーク所属のステイヤー、ヴェンチュラストーム(セン5)のほか、英国から移籍2戦目のG3ベンディゴカップ(10月31日、芝2400m)で僅差の2着に好走したダルハーライルド(セン5)ら16頭のラインナップにご注目頂きたい。
土曜日のカードには、ジッピングクラシックのほか、G2サンダウンギニーズ(1600m)、G3ケヴィンヘファーナンS(1300m)、G3サンダウンS、G3エクリプスS(1800m)、G3サモンドS(1500m)の計6つの重賞が組まれていて、ラドブロークス・パーク・ヒルサイドのプレミア開催となっている。
2018年のスプリング・レーシング・カーニヴァルは、24日(土)のバララット競馬場で行われるバララットカップ・デイ(メインレースは2200mの準重賞バララットカップ)でフィナーレを迎える。