前回のリスタートでは、11月10日に船橋競馬場入りをしたサウンドトゥルー(美浦・高木登厩舎⇒船橋・佐藤裕太厩舎)のことを書かせて頂きました。
その後のサウンドトゥルーは、12月29日の東京大賞典(大井・2000m)に向けて、船橋競馬場のダートで調教を開始。現在は、ダグ1600m、キャンター3000mのメニューを乗っているそうですが、馬の様子を見て、距離を延ばしてペースを上げながら負荷をかけていき、本番に進めていくそうです。追い切りは4、5本を予定。
調教に乗っているのは、騎手時代にアジュディミツオーやフリオーソなどの地方競馬を代表する名馬の調教パートナーとしても支えてきた佐藤裕太調教師。
「(サウンドトゥルーは)いい背中をしていいバネを持っていて、さすがはオープン馬だなぁと思います。賢くて無駄な動きもしないし、すごく大人しくて言うことはちゃんと聞いてくれます。馬を通して、これまで関わってきた皆さんの愛情が伝わってきます。
坂路で鍛えられたたくましい筋肉をしていますが、これからはフラットコースで新しい調教をやっていくので、できる限りの最善を尽くしたいです」(佐藤調教師)
サウンドトゥルーの新しいネームプレート。お守りも一緒に飾られています
サウンドトゥルーは、チャンピオンズカップやJBCクラシック、東京大賞典などG1を3勝してきたダート界の雄。8歳とは言え、まだまだバリバリの好成績を残しています。そんな偉大なベテランホースに言うのもなんですが……厩舎にいる時の佇まいが本当に愛らしい。そんなギャップも、この馬の魅力の一つなのでしょうか。
担当の舟山浩厩務員もこれまでたくさんの重賞ウイナーを手掛けてきて、ナイキマドリードやスアデラもとても大人しい馬でしたが、サウンドトゥルーはさらに大人しいそうで……。
「調教前後の引き運動はのんびり歩いていますが、(裕太調教師を)乗せるとピリッとするので、オンオフの切り替えはすごいなぁと思います。馬場に入ると大きく見せますよね。洗い場で手入れをしている時も削蹄中も、無駄なことは一切しないで、その場にジ〜ッとして動かないです。こういう馬も珍しいですよ」(舟山厩務員)
馬房にいる時のサウンドトゥルー。早速、ファンからニンジンが届けられたそうですよ。人気者です!
東京大賞典まで約1か月となりました。このまま無事に進めていって欲しいなぁと切に願います。
さて、12月5日には勝島王冠(大井・1800m)が行われます。昨年のNARグランプリ年度代表馬に輝いたヒガシウィルウィン(船橋・佐藤賢二厩舎)や、今はサウンドトゥルーの同僚リッカルド(美浦・黒岩陽一厩舎⇒船橋・佐藤裕太厩舎)などがスタンバイしています。リスタート組が多数出走してくるレースだけに、懐かしいお顔にたくさん会えると思います!
次回のリスタートは12月10日(月)です。