ここ2戦ともに逃げ=先行であと1歩の3着。前々走の函館スプリントSでは、今回も対戦するボールドブライアンに差し込まれて3着。あと1歩が甘いディープサマーだが、1分09秒台のパワーの決着になる函館芝で前半33秒台の流れはちょっときつかった。
今度は開幕週の札幌に移った。もちろん新潟や中山などとは異なり、1分07秒台になったりする軽い芝ではないが、今季は函館より(最初のうち)時計が速くなる公算大。
また前走は、かかってやむをえず逃げたカネツテンビーはいるものの、どうしても先手を主張したい逃げ馬はいない利もある。まだ53キロの軽量で出走できる利もあり、今回はマイペースの逃げ切りの可能性大だろう。
このディープサマー。一度は1600m前後に出走したが甘く、再び1200mに方向転換したスピード型だが、チカリー(父サドラーズウェルズ)にタイキシャトル。少なくとも早熟なスプリンターではなく、まだ3歳の秋、パワーアップし粘り強さを増して本物になるのはこれからだろう。
芦毛は母チカリーゆずりで、4代母がダンサーズイメージ(輸入前の)産駒の芦毛馬。3代母が(芦毛×芦毛)の配合なのでホモ結合型の可能性はあるが、祖母、そしてチカリーは普通の芦毛馬のはずだが、母チカリーの産駒はここまで8頭、どういう種牡馬を配合しても、ことごとく芦毛に出ている。グレイソヴリンのような不思議な芦毛馬なのだろう。
強敵は前々走で接戦のボールドブライアン(今週はダンスインザムードと併せて好気配)だが、妙味はともに前走が行きすぎた形のタニノマティーニとカネツテンビー。追い込み型は展開不向きの気がする。