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札幌日刊スポーツ杯

  • 2005年08月12日(金) 12時27分
 ここ2戦ともに逃げ=先行であと1歩の3着。前々走の函館スプリントSでは、今回も対戦するボールドブライアンに差し込まれて3着。あと1歩が甘いディープサマーだが、1分09秒台のパワーの決着になる函館芝で前半33秒台の流れはちょっときつかった。

 今度は開幕週の札幌に移った。もちろん新潟や中山などとは異なり、1分07秒台になったりする軽い芝ではないが、今季は函館より(最初のうち)時計が速くなる公算大。

 また前走は、かかってやむをえず逃げたカネツテンビーはいるものの、どうしても先手を主張したい逃げ馬はいない利もある。まだ53キロの軽量で出走できる利もあり、今回はマイペースの逃げ切りの可能性大だろう。

 このディープサマー。一度は1600m前後に出走したが甘く、再び1200mに方向転換したスピード型だが、チカリー(父サドラーズウェルズ)にタイキシャトル。少なくとも早熟なスプリンターではなく、まだ3歳の秋、パワーアップし粘り強さを増して本物になるのはこれからだろう。

 芦毛は母チカリーゆずりで、4代母がダンサーズイメージ(輸入前の)産駒の芦毛馬。3代母が(芦毛×芦毛)の配合なのでホモ結合型の可能性はあるが、祖母、そしてチカリーは普通の芦毛馬のはずだが、母チカリーの産駒はここまで8頭、どういう種牡馬を配合しても、ことごとく芦毛に出ている。グレイソヴリンのような不思議な芦毛馬なのだろう。

 強敵は前々走で接戦のボールドブライアン(今週はダンスインザムードと併せて好気配)だが、妙味はともに前走が行きすぎた形のタニノマティーニとカネツテンビー。追い込み型は展開不向きの気がする。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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