新潟も小倉も後半戦、例年言われているように芝のコンディションが微妙に変化してきました。逃げ馬がギリギリのインコースを通るのは仕方ないとして、余力のあるものは馬場の中央か外をついて伸びてきます。
小倉巧者のメイショウカイドウの戦い方こそ、このコースコンディションで勝つための一つの典型でしょう。
どの勝ち方を見ても、ゴールに近づくほど末脚が切れています。スキャン産駒のこの馬にぴったりの戦い方であり、小回りで平坦だからこそ、その武器がものを言っているように思えます。
過去、ここで走ったロサードも、これに似た走り方をしていました。末脚に賭ける、そういう馬にとり、馬群に阻まれる危険のある内をつくよりも外をついたほうが走りやすく、その上、内より外が伸びるという馬場状態が大きな味方になっています。古馬で小倉巧者といわれるものの共通点が見出せます。
とにかくいつもの小倉であることに間違いありません。
新潟も、これに似た傾向です。ただこちらは、外回りで直線の長いレースの場合には、仕掛けのポイントが結果を左右しています。
少しでも力で劣る先行馬、一歩前で積極的に動くのに対し、力のあるものは、ゆっくり先団を見ているので差し届いたにしても際どいゴール前になり、一つ間違えれば、前残りを許すことになっています。
3連複とか3連単といった大きい配当を狙う場合、前残りの伏兵を見つけることが有力な馬券作戦になっているようです。減量騎手が果敢なレースをしてつけ込むケースがあるとすれば、こういう事でしょう。
いずれにせよ、札幌を含めてローカル3場では、若い騎手の積極果敢な戦い方こそ、様々な場面でレースを面白くしてくれます。それを是非望みたいものです。では、気を引き締めて残る後半戦に立ち向かうことにしましょう。