▲ジョッキー時代は「ナベちゃん」の愛称で多くのファンに親しまれた渡辺薫彦調教師 (撮影:大恵陽子)
「今週のFace」はシンザン記念をヴァルディゼールで勝利し、重賞初制覇を遂げた渡辺薫彦調教師。ジョッキー時代はナリタトップロードとのコンビで人気を博し、「ナベちゃん」の愛称で多くのファンに親しまれました。今回は、ナリタトップロードでの菊花賞制覇後にあった「胴上げ騒動」から「○○なタイプ」というヴァルディゼールの今後まで、netkeiba読者のみなさんへ語っていただきました。
(取材・文:大恵陽子)
ロードカナロア産駒あるある!?
――重賞初制覇、おめでとうございます!
渡辺 ありがとうございます。やっぱり重賞は格別ですね。ドラゴンバローズでシリウスSをクビ差2着など惜しいレースもこれまでにあって、もう少しで重賞に手が届くところまできていたので、嬉しかったです。
――記念の勝利ということもあり、多くの祝福の声が寄せられたんじゃないですか?
渡辺 ありがたかったです。これだけ応援してもらっているんだって改めて感じました。検量室前でもそうですけど、LINEやメールなど200件くらいいただいて。沖芳夫先生(騎手時代に所属)からもすぐにお電話をいただいて、「よかったな」って言っていただきました。先生も今年の2月で定年ですね。
▲鞍上は年明けから絶好調の北村友一騎手 (C)netkeiba.com
▲厩舎初重賞の記念の口取り写真 (C)netkeiba.com
――ヴァルディゼールですが、デビュー前はどんな馬でしたか?
渡辺 2歳の夏に入厩したのですが、1歳で初めて見た時から小柄な印象でした。牧場時代からトレッドミルに入るのがちょっと苦手だったみたいで、トレセンでのゲート試験も少し苦労したのですが、2〜3週間くらいでパスしました。
すごくゆったりして大人しい馬で、ゲート練習でも「え、入るの〜?」って感じでした(苦笑)。ゲート試験に受かった後は、小柄なこともあって成長を促す意味でも一度放牧に出しました。