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netkeiba

前走1600、1800m組に注目

  • 2005年08月29日(月) 10時44分
 新潟2歳Sが1600mになったのは02年だから、なにをどう頑張ったところでデータ不足になってしまう。

 しかし、そんな乏しい手がかりの中からでも推測できるのが、「やはり前走距離は長めのほうがいいのではないか」ということだ。

 02年以降の3回で、前走1600mから来た馬が6頭。その成績は[0-2-1-3]で、馬券に絡んだのは3番人気2着・6番人気2着・8番人気3着の3頭だ。

 前走1800m組は[0-0-1-3]で、3着したのは10番人気馬。着外の3頭の中には9番人気4着馬(3着とは3/4馬身差)もいるし、人気に比べてかなりよく走っている。

 ちなみに、前走1200m組は[0.1.0.17]。2着したのは2番人気のウイングレットで、複勝回収率は8%という恐ろしい数値になっている。

 1200m組にはあまり人気になった馬がいないのは事実なのだが、それにしても魅力があるとは言いがたい。

 過去3回とも勝ち馬は前走1400m組から出ているのだが、1400m組全体の複勝回収率は45%。おいしいグループとは言いがたい。1400m以下組だけの組み合わせが増えないよう、1600m・1800m組のヒモ穴を狙っていく意識を持ったほうがいいだろう。

 今回登録している21頭のうち、前走が1600mだったのは4頭、1800mだったのが2頭である。

 個人的に素質を買っているのはエイシンチャンドラなのだが、同馬は3戦目での勝ち上がり。勝ち上がりに3戦を要した馬は小倉2歳Sでは走っているが、新潟ではいまひとつ。同様に3戦目勝ち上がりの馬を除くと、残るのはマイネサンサン、メジロモデラート、ヤマタケゴールデンの3頭になる。

 いずれも前走の戦法が極端だった3頭だが、そういう馬のほうが「嵌まるときは嵌まる」という面もあり、馬券で狙うのには向いている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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