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名うての中京血統、昨年ほど頭数が多くないのも有利/愛知杯

  • 2019年01月25日(金) 18時00分

古馬牝馬限定戦、人気薄の伏兵達に要注意


 この重賞が「牝馬限定戦」に変わり、なおかつ初夏から冬シーズンに移ったのは2006年から。まだそれほどリピーターの多いレースではないが、最初の2006年の勝ち馬アドマイヤキッスから、昨年の3着馬マキシマムドパリまで、2回馬券に絡んだ馬が5頭もいる。これは古馬の牝馬限定戦のパターン通り。

 昨年も出走していた馬が今年は4頭いる。「昨年1着のエテルナミノル(6番人気)、2着レイホーロマンス(11番人気)、6着ワンブレスアウェイ(8番人気)、10着キンショーユキヒメ(4番人気)。

 みんな人気薄の伏兵だったので印象は薄いが、この4頭、また今年も人気薄の伏兵なので、要注意だろう。同じ冬シーズン、コースは中京(小倉開催も含まれる)。相手は変わっても、コース適性を生かし、調子の波が一致すれば昨年と同じようなレースが展開できる可能性がある。

 人気の4歳ノームコア(父ハービンジャー)以下は強力だが、同じハービンジャー産駒で、昨年2着のレイホーロマンスに注目。ここは昨年と同じ叩き3戦目になる。いつも調教は動く馬だが、今季のデキも悪くない。昨年は18頭立ての激戦を上がり最速の34秒0で突っ込み0秒1差の快走だった。ハンデは51→52ならまったく不利はない。中京コースでは12月に行われる尾張特別を勝った星もある。半兄の現8歳馬スズカデヴィアスは金鯱賞3着馬。祖母の半弟スズカフェニックスは高松宮記念を1着、3着。3代母の半兄シンコウキングは高松宮杯(当時)の1着馬。名うての中京血統であり、差し一手だけに、18頭立てだった昨年ほど頭数が多くないのも有利だろう。

 同じように昨年は6番人気で勝っているエテルナミノル(父エンパイアメーカー)も、まだ衰えはない。このところしばらく活躍馬のいなかったファミリーに現在は勢いがあり、昨秋のJBCクラシックを2着のあと、東京大賞典を勝った4歳オメガパフュームとは、イトコの関係になる。勝ち星6勝中の5勝を10月-1月に記録する冬シーズン向きの強みもある。

 エリザベス女王杯を3歳馬として5着したノームコアは、引き続きC.ルメール騎乗。4着レッドジェノヴァ(父シンボリクリスエス)は、M.デムーロを配してきたので評価は下げられないが、昨年の1-2着コンビのエテルナミノル、レイホーロマンスをうまく絡ませたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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