クラシックへの登竜門としておなじみのレース。17年スワーヴリチャード(2着に2馬身1/2)、16年ディーマジェスティ(1馬身1/4)、14年イスラボニータ(1馬身1/4)と、ここを完勝ならクラシックでも勝ち負けのメドが立つ(15年リアルスティールは半馬身差の辛勝だったが相手がドゥラメンテ)。ディープ産駒では母系にストームキャットの血を引く馬(リアルスティール、サトノアラジン)とサドラーズウェルズを引く馬(ディーマジェスティ、スピルバーグ、ムーヴザワールド)の好走が目立つ。(解説:望田潤)
アドマイヤマーズ 母ヴィアメディチはリウレイ賞(仏G3・芝1600m)に、母父メディチアンはエクリプスSに勝った。クロスがヘイロー3×5・5で、母系にアリシドンやルファビュリューが入り、母父が中距離型という堂々のダイワメジャー黄金配合。メジャーエンブレムを更に重厚にしたようなストライドは大箱向きで持続戦向きで、上がりのケイバのデイリー杯と新馬は苦戦し、ゴール前がかかった朝日杯と中京2歳Sは完勝。ここも同じことが言える。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ダノンキングリー ダノンレジェンドやダノングッドの半弟で、母母カレッシングは北米2歳女王でトラヴァーズSのウエストコーストの母。活躍馬が多数出るディープ×ストームキャットのニックスだが、中でもアユサンと非常に似た配合パターンといえる。馬のタイプとしてはサトノアラジンをサイズダウンしたイメージ。Hペースを悠然と捲り上げたひいらぎ賞はなかなか圧巻で、東京1800で更に斬れ味を増しそうだ。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
フォッサマグナ ビウィッチS(米G3・芝12F)のストラスネイヴァー、UAE1000ギニーのシヤーダーなどの半弟で、母リヴァーベルはミセスリビアS(米G2・芝1700m)勝ち。母父ラヒブはQエリザベス二世S(英G1・芝8F)勝ち。父ウォーフロントはユーエスネイビーフラッグなどを送り出すダンジグ系の名種牡馬。母系のリヴァーマンやラウントテーブルの影響を感じさせる斬れで、デビュー戦を鮮やか差し切り。東京1800でも斬れ味が鈍ることはない。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
クラージュゲリエ プロフェットの半弟で、母母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹。本馬は父がキングカメハメハなので、トゥザワールドやトゥザグローリーと3/4同血の関係になる。ヌレイエフ4×4にミスプロとロベルトが絡むので機動力に長けた中距離血統だが、脚長でナスペリオン的斬れも兼備しており、弱点が少なくどこでも相手ナリに駆けるタイプ。ここも大崩れは考えづらいが、東京で抜群に斬れる馬を相手にしてどうかだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○