戦ってきた距離で優劣を考えてみる
今週の中山記念は豪華メンバー。昨年のGIレースで馬券に絡んだ馬が多数登録している。
1800mという距離は誰でも走れるといえば走れるのでこのようにメンバーも集まりやすいのだろうが、過去に好走したGIの距離と中山記念での成績の関係というのはちょっと気になるところだ。特にマイルの馬と2000mの馬の比較は馬券を買ううえでも重要な要素になるのではと思う。
単純な比較として、芝GIを勝った馬が翌年の中山記念に出走したケースでの成績は以下のようになっている(1998年のGIが起点)。同一馬が複数のグループに入ることももちろんありうる(以下同様)。
こうして見ると守備範囲より短く見える形で出走している馬のほうが優勢だ。ただ、なにぶんサンプル数が少ないので、「JRAGIの1〜3着馬」を起点にするとどうなるか。
こうして見ると1600mGIは惜敗してきた馬のほうがここでは良い、2400〜2500mGIの惜敗組はダメということになる。スワーヴリチャードのように両方に該当する馬もいるので話がややこしくなってしまう。
ただそれ以前に全体的に回収率が高く、「さすがGI好走馬」という印象はある。その中でまずは勝ってきたGIをベースに扱いの順位を決め、昨年GIで好走止まりだった馬→GI好走の無い馬、の順に可能なところまでヒモを広げていくのがよいのではと思う。今回示したものの全体像を見ると、「格上タイプは仕上がり途上だから来ない」的な考えを強く持つのは危険なように見える。