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迷ったときは大きいほうの馬!?/フィリーズレビュー

  • 2019年03月05日(火) 12時00分

馬体重増の組から複穴は出ているが…


 フィリーズレビューは過去10年、16頭立てか18頭立てで行なわれてきた。

 多頭数で密着した馬群になることと関係あるのかどうか分からないが、このレースでは馬体重が重いグループほど成績が良い傾向にある。そもそも競馬においては「重いグループほど好成績」となりやすいが、特にこのレースで1着をとろうとした場合、小型馬は不利な傾向にある。

データ

 500キロ以上の馬は10年で3頭しかおらず、5,10,14番人気だったのでひとまず無視していいだろう。その他では、440キロ未満からは勝ち馬が出ていない一方、460〜479キログループと480〜499キログループの勝率が10%台。複勝率では後者グループが最高となっている。

 さらに増減で見ると、

データ

 馬体重増の組から複穴は出ているが、勝ち切っているのは馬体重減の馬。「今回減って、それでも最低440キロ、できれば460キロはキープ」と考えると、前走時で462キロ必要な勘定。今回23頭いる登録馬の中で条件を満たすのは7頭だけだ。

 こういう話は「書いたとたんに小型馬勝つ」みたいな結末になりがちだが、それでも「迷ったときは大きいほう」くらいの指針として持っておいてもよいのではと考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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