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降級廃止で4歳馬はどうなる?/エプソムC

  • 2019年06月04日(火) 12時00分

従来の「常識」と異なる事情、こんな馬に注目したい


 エプソムCが来るたびに言ってきたのが「4歳馬が強い」。あれこれ言うより過去10年の年齢別成績を見ていただくほうが早いと思うのでこちらをご覧いただこう。

回収率向上大作戦

 しかし、ご存知の通り今年から4歳馬は降級が無くなっている。今年の登録馬で4歳といえばサラキアとレイエンダだが、2頭はともに去年までなら準オープンで、ジューンSかなにかに出ていたはずの馬。だいぶ事情が異なる。

 4歳馬で馬券に絡んだ14頭のうち13頭まではオープン勝ちか重賞2着があり、この条件は今年の2頭も満たすのだが、ともに近走の着順を落としたままなのは気になる。

 ちなみに、過去10年のエプソムCで4歳馬が出走しなかった年はなく、4歳馬が馬券に絡まなかったのは09年と14年。この2年は09が6,5,6歳、14年が5,6,7歳で決着した。降級廃止の影響で5歳馬が有利……を飛び越し6歳以上馬に注目してみるのもよいかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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