状態が良い馬が多く、難解な一戦となりそうだ(c)netkeiba.com
こんにちは。古澤秀和です。今回は宝塚記念に出走を予定している有力馬について、馬体面から考察したいと思います。
レイデオロ ドバイ帰りですが、馬体を見る限りデキ落ちはなく、良い状態で出走できそうです。ベストは2000mだと思いますが、2200mは問題ありませんし、阪神コースも問題なくこなせるでしょう。ある程度ポジションをとっていけば上位争いは必至です。
キセキ 前走時よりも更に状態が上向いています。皮膚を薄く見せ、筋肉の張りも素晴らしいです。ツナギが長くスタミナがあって条件も合いますし、道悪になっても大丈夫。前々で運べば勝ち負けでしょう。
マカヒキ 前走あたりから本来のこの馬の良さが出てきています。レースでも内容は良かったと思います。今回は更に筋肉の張りが増して良くなっていますし、距離も守備範囲。人気もそれほどなさそうですし、ここが狙い目という感じです。ただ、日曜の雨予報は微妙です。
エタリオウ 前走時も感じたのですが、トモの張りがもう少し欲しい印象です。能力や条件適性は高いのですが、デキの面で割り引きたいところがあります。
アルアイン 前走時も素晴らしいデキでしたが、今回は更に良くなっている印象です。2000mほど合いませんが、この距離ならギリギリ守備範囲。勝つまではどうかも、得意の内枠なので、上位争いは可能です。
スティッフェリオ グンと馬が良くなってきた印象です。筋肉の張りも良く、皮膚も薄く見せて完成されてきた印象です。距離も問題ないですし、ステイゴールド産駒でこの舞台は合わないはずがないでしょう。相手は強いですが、ここはチャンスがあると思います。
リスグラシュー 以前は華奢で見栄えがしませんでしたが、今はどっしりして本当に良くなっています。ハーツクライ産駒でスタミナが求められるこの条件は合っていますし、道悪もこなせるタイプ。上位争いは必至でしょう。
スワーヴリチャード ドバイ帰りですが、間隔が空いて良い状態です。太め感もありません。大阪杯を勝っていますが、距離はこれくらいの方が良いでしょう。本来は力上位ですし、上位争いは可能です。
それぞれ状態が良く、傑出した馬もいないので難しいレースになりそうですが、当日の馬場などで絞れてくると思います。当日はパドックから直前情報をお送りしますので、是非ウマい馬券にご注目下さい。
■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。
必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。