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【朝日杯FS】先週に続き今週も混戦、波乱の決着も/三宅誠

  • 2023年12月15日(金) 18時00分

朝日杯FSに出走予定のサトミノキラリ(撮影:山中博喜)


 私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階区分けし、配当妙味のある季節馬を特定。

 さらにJRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候・馬場に合った穴馬を抽出。ここでは、過去10年の気候成績から激走馬の傾向を分析。当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出しました。

 日曜の阪神は予想最高気温9度と先週に比べて寒くなりそうです。金〜土曜に時々雨の予報。ここでは過去10年の気候成績を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【4-2-2-2】
・2番人気馬【2-3-1-4】
・3番人気馬【1-1-2-6】
・4番人気馬【1-0-1-8】
・5番人気馬【0-0-1-9】
・6番人気馬【1-1-0-8】
・7番人気〜【1-3-3-96】
(過去10年の気候 寒:8回 涼:2回)

 1番人気が6連対を含む複勝率80%。直近5年は馬券圏内を外していない。

 1〜2番人気は信頼度高め。激走馬は9頭、16年は激走馬3頭での決着。

〇注目ポイント
1.激走馬9頭中5頭が10〜11月の前走勝利。
13年 6人気2着 ショウナンアチーヴ(13/11/17 からまつ賞 3人気1着)
16年 6人気1着 サトノアレス(16/11/27 ベゴニア賞 2人気1着)
   7人気2着 モンドキャンノ(16/11/5 京王杯2歳S 3人気1着)
19年 14人気3着グランレイ(19/10/27 京都2R 1人気1着)
20年 7人気1着 グレナディアガーズ(20/11/7 阪神3R 1人気1着)

2.阪神開催9年間の4角位置取り別成績 激走馬8頭中4頭が追込。
1番手    1着 0回 2着 0回 3着 1回/激走馬 1頭
2番手    1着 1回 2着 0回 3着 1回/激走馬 1頭
3番手    1着 3回 2着 0回 3着 0回/激走馬 0頭
4番手    1着 1回 2着 1回 3着 0回/激走馬 1頭
5番手    1着 0回 2着 1回 3着 1回/激走馬 0頭
6番手    1着 0回 2着 1回 3着 2回/激走馬 1頭
7番手    1着 1回 2着 0回 3着 2回/激走馬 0頭
8番手    1着 0回 2着 1回 3着 0回/激走馬 0頭
9番手    1着 0回 2着 1回 3着 1回/激走馬 0頭
10番手以降 1着 3回 2着 4回 3着 1回/激走馬 4頭

3.阪神開催9年間1〜3着27頭中12頭が新馬または未勝利から連勝しての参戦。
14年 1人気1着 ダノンプラチナ(未勝利-1勝クラス)
14年 3人気3着 クラリティスカイ(未勝利-オープン)
15年 1人気2着 エアスピネル(新馬-デイリー杯2歳S)
   11人気3着 シャドウアプローチ(未勝利-オープン)
17年 1人気1着 ダノンプレミアム(新馬-サウジアラビアRC)
18年 1人気3着 グランアレグリア(新馬-サウジアラビアRC)
19年 1人気1着 サリオス(新馬-サウジアラビアRC)
20年 2人気2着 ステラヴェローチェ(新馬-サウジアラビアRC)
   1人気3着 レッドベルオーブ(未勝利-デイリー杯2歳S)
21年 3人気1着 ドウデュース(新馬-アイビーS)
   4人気3着 ダノンスコーピオン(新馬-萩S)
22年 1人気1着 ドルチェモア(新馬-サウジアラビアRC)

〇激走注目馬
・サトミノキラリ
 未勝利戦、11月の1勝クラスを連勝して臨む。前走快勝した内容〇、上昇度に注意。

・オーサムストローク
 未勝利戦圧勝、前走11月1勝クラスを勝ってマイル戦を連勝中。

・ナムラフッカー
 前走デイリー杯2歳Sは4角10番手から差し届かずの3着。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

 独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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