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うれしいうれしいご報告「ようやく令和1勝目を挙げられましたわ」

  • 2019年06月25日(火) 18時01分
太論

▲うれしい令和初勝利について報告してくれました!!


先週日曜日の阪神3R(3歳未勝利・エイシンヨッシー)で、今年6勝目をマークした小牧騎手。「ようやく令和1勝目を挙げられましたわ」と、うれしい報告がありました。今回はその勝利報告をメインに、先々週に勃発した禁止薬物問題にも言及。騒動を知った経緯も含め、胸の内を明かしてくれました。(取材・文:不破由妃子)


よくなる余地は十分! これからも楽しみな馬やね


──今年6勝目、おめでとうございます!

小牧 ありがとう。やっと勝ったわ(苦笑)。本当に良かった。もう一歩の競馬はいくつかあったけど、なかなか勝ち切ることができんかったから。

──中央競馬での勝利は、3月24日のフォーカード以来です。

小牧 そんなに!? 冗談ついでに「令和になってから1勝もしてへんわ」ってずーっと喋っててんけど、そうかぁ、そんなに勝ってなかったんや。なにはともあれ、ようやく令和1勝目を挙げられましたわ。乗り続けていれば、いいことがあるもんやね。

──令和1勝目となったエイシンヨッシーは前走のデビュー戦に続く騎乗で、外目から正攻法の競馬でねじ伏せましたね。6番人気でしたが、まるで本命馬のような勝ちっぷりで。

小牧 チャンスはあると思っていたけど、あんなに強い勝ち方をしてくれるとは思わんかった。

──レース後、「もともと力はある馬だし…」とコメントされていましたが、やはり前走である程度手応えをつかんだ感じですか? 前走は7着でしたが、後方から最速の上がりで伸びてきましたからね。

小牧 そうやね。前回いい脚を使ったから、これなら…と思ってた。ただ、前回はちょっと出遅れてしまったから、今回あんなにいいスタートが切れるとは思わんかったけどね。それと、今回は返し馬がすごくよかった。その時点で「これは走るな…」と思った。

──前走とは具体的に何が変わっていたんですか?

小牧 ん〜、言葉で説明するのは難しいなぁ。経験に裏打ちされた勘みたいなものかな。スタートも決まったし、道中の段階で「これは勝てるかもしれん」と思ったよ。それでも、僕自身が長いあいだ勝っていなかったから、簡単に勝てるとまでは思っていなかったけど。

──1400mから1800mに距離が延びたのもよかったんですかね。

小牧 うん、1800mもよかったね。そういえば、血統的にもモズアトラクションの下ですやんね。ああ、そりゃ走るわと思いながら。まだまだ緩さのある馬やから、もうちょっとしっかりしてくればもっと走るよ。よくなる余地は十分にあるから、これからも楽しめそうな馬やね。

──今回の『太論』は勝利報告がメインではありますが、先々週から続く禁止薬物問題についても小牧さんの見解を…と思いまして。

小牧 あれは…まだ誰が悪いとかわからんもんね。せっかく52キロ(土曜日の阪神メイン・水無月Sに出走予定だったアイファープリティ)に乗るために頑張って体重を調整したのに。僕は土曜日の朝5時にわかったから、まだよかったけどね。

──どういう状況で伝わってきたんですか?

小牧 体重が心配だったから朝5時に起きてね。下に降りて行ったら、そこでJRAの職員の方に会って、「取り消しですよ」って聞いたんですわ。理由を聞いたときは、競馬自体が中止になるかと思ったんやけどね。実際、あれだけの頭数(156頭)が取り消しになったわけやから、中止でもおかしくない状況やった。だから、ジョッキーたちとも「よう開催したな」って話をして。とにかく前代未聞ですわ。僕も長いあいだ馬に乗っているけど、あんなことは初めて。

──福永さんが早々に取材を受けて、サークル代表として謝罪のコメントを出していらっしゃいましたね。今回ばかりは、みなさん被害者なのに。

小牧 うん。馬主さんも調教師さんも厩舎スタッフもジョッキーも、みんな被害者や。僕は土日合せて4頭が取り消しになったから、その分の保証はしてもらいたいなと思っているけど、どうなんやろ? 結果に関係なく、ジョッキーには騎乗料(騎乗手当+騎手奨励手当)というものがあるからね。

太論

▲乗り続けていれば、いいことがあるもんやね。

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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