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カシオペアS

  • 2005年11月04日(金) 00時00分
 いかにもオープン特別らしい組み合わせになった。アルゼンチン共和国杯(日曜)を回避した馬や、賞金不足で出走できなかったハイアーゲーム(武豊)、ボーンキング(ルメール)など。まだ未来に展望をもつハイアーゲームや、再浮上を目指すボーンキング、グレイトジャーニーなどはここで勝って賞金を加算しないと、狙いの重賞にはこのあとまず出走できない。ステップのレースではなく、ぜひ結果を出したい。

 一方、62kgのイングランディーレは、ペリエ騎手を配してはきたが、芝の1800mというタイプではまったくなく、他に出走可能なレースもないから、あくまでひと叩きだろう。

 結果は分からないが、ここは陣営の苦しい出走であること察してあげないといけない。1年以上も休み、やっと屈腱炎から立ち直りつつあるところだ。

 狙って妙味は、京都の芝で4勝もしている5歳牝馬チアズメッセージ。強気にエリザベス女王杯に登録するかと思えたが、オープン特別のここにマトを絞ってきた。京都1800mでは勝っていないが、1分45秒1(今春)と、1分45秒2(昨春)がある。最近、ここ一番の狙いのレースでキチッと答えを出している本田騎手とのコンビでは、ここまで1、1、5、2、6着の好成績。自在に動いている。

 もう5歳牝馬の秋だが、タフな一族とあって衰えなし。前走の府中牝馬Sは5着にとどまったとはいえ、超スローで上がり33.8秒。左回りにはあまり良績のないこの馬とすれば中身は上々だった。ここもスローの公算大だが、得意の京都で強気に乗ることの多い本田騎手なら早めにスパートしてくれるだろう。

 牡馬相手の別定56kgは有利ではないが、注文のつく牡馬陣とちがって、こちらは気楽な立場。一気にスパートしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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