競馬開催日に騎手のサポートをするバレット。競馬の最前線で戦う彼らは、きめ細やかな気配りで勝負モードの騎手を支えるパートナーであり、騎手の大切な勝負道具である馬具を扱うエキスパートでもあります。
今回、JRAジョッキーのバレットを務める松田さんに、「この人の馬具はオシャレだな〜」と日頃から感じているジョッキーを3回にわたって紹介していただきます。
皆様、こんにちは!
前回に引き続き、バレットの松田が独自に選ばせて頂きました。
今回は2人の騎手の馬具に迫りたいと思います。
その一人目は、ミルコ・デムーロ騎手の弟であり、フランスクラシックの一つ、仏1000ギニーを24歳と言う年齢で勝っているクリスチャン・デムーロ騎手の馬具に迫りたいと思います。
先日、子供が産まれパパになったクリスチャン。普段はフランスで騎乗しているのですが、フランスには、日本独自ともいえるスポンジがありません。
そのため、レースゼッケンを馬の背中に乗せ、その上に鉛を入れるパッドを入れます。さらにその上に鞍を乗せるような形となり、日本での騎乗の時とは感覚や置く順番が異なります。
▲フランスの装備は、日本と違いがあるそうです
それでは、クリスチャンの馬具に迫りましょう!
【1】鞍 「兄の黒赤に対し、弟は青」
ミルコ騎手は黒赤をベースに作り上げていますが、クリスチャンの鞍は基本的には青を採用しています。兄の黒赤に対し、弟は青とマリオブラザーズとは色合いが少し違うのが残念な所です(笑)。
▲C.デムーロ騎手の鞍は基本的には青を採用
そして、最近新調した鞍が黒に青の縫い目で作ったパターンとワインレッドの鞍です。去年の阪神ジュベナイルフィリーズでは、このワインレッドの鞍で見事に優勝を果たしました。
もともと、この色が好きだったクリスチャンですが、なかなか鞍に取り入れるには色合いが難しかったのですが、こちらも北海道のSOMES SADDLEさんに作ってもらいました。