昨年の覇者ダイメイプリンセス(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ここでは過去10年の気候成績から、激走馬の傾向分析を行い、当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出していきます。
■過去10年の勝ち馬と人気の関係
1番人気:6頭[6・1・0・3]
2番人気:0頭[0・2・1・7]
3番人気:1頭[1・2・2・5]
4番人気:0頭[0・0・3・7]
5番人気:0頭[0・3・0・7]
6〜8番人気:3頭[3・1・2・24]
9〜11番人気:0頭[0・1・1・28]
12〜15番人気:0頭[0・0・0・34]
16〜18番人気:0頭[0・0・1・14]
1番人気が強く、馬券を外した年は2、3番人気が3着以内を確保(12年を除く)
2着には人気薄の5〜9番人気が来ることが多く、馬券的には1番人気から人気薄に流すのも有効、穴党は5〜9番人気を軸に人気馬と人気薄に流す形か。
■激走馬
10年間で9頭、14、16年を除いて馬券内に1〜2頭。
2009年 6人気2着 アポロドルチェ
2010年 8人気1着 ケイティラブ
16人気3着 マルブツイースター
2011年11人気3着 アポロフェニックス
2012年 7人気1着 パドトロワ
2013年 6人気3着 リトルゲルダ
2015年 9人気2着 シンボリディスコ
2017年 8人気1着 ラインミーティア
2018年 8人気3着 ナインテイルズ
■注目ポイント
1.激走馬9頭が、暑〜酷暑で2勝、または、馬券圏内率50%以上。
暑い時期に好成績を残している馬に激走が多い。
2.激走馬7頭(アポロドルチェとマルブツイースターを除く)が
前走4着以内の成績を残している。
前走好走にもかかわらず、人気を落としている馬は激走候補。
1〜3番人気で12連対、5〜9番人気で8連対を残している。
1.2.の項目を満たしている5〜9番人気の馬に注目。
また、過去には11番・16番人気が3着に入った年もあり、複穴として10番人気以下の馬にも注意を払いたい。
■激走傾向
1. 気候:暑〜酷暑で好走が目立つ馬
2. 前走:好走(掲示板内)も人気薄の馬。
■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。
独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。
「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。