過去5年で4角先頭の馬は[1-2-2-0]で4角2番手の馬は[3-2-1-0](17年は4角2番手が2頭いて1,2着)と先行有利が明白なレース。18年と17年はロベルトとミスタープロスペクターを併せ持つ馬が1〜3着を占めた。16年の勝ち馬リッカルドも両血脈を持っており、ロベルトとミスタープロスペクターを併せ持つ先行馬を軸に据えるべきか。しかし今回取り上げた5頭にはこの両血脈を持つ馬はいない。道悪で時計が速くなるとロンドンタウンやドリームキラリのようにストームキャットの血を引く馬が台頭。(解説:望田潤)
グリム ヴァイサーリッターの3/4弟。母ブランシュネージュはサクラバクシンオー産駒らしく全4勝を芝1200であげた。そこにゼンノロブロイが配されて、「父中距離×母短距離」だから先行脚質に出たのは順当。ブラックタイド×サクラバクシンオーのキタサンブラックと同じ形だ。ダート重賞[4-2-1-1]の実績は最上位で、砂をかぶってもひるまないし小回り1700にも対応できるスピードと機動力がある。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
サトノティターン マチカネニホンバレの全弟で、マチカネキンノホシの甥で、母母アリスベルは北米年度代表馬アリシーバの全妹にあたる。シンボリクリスエス産駒で母系にデピュティミニスターが入るのはサクセスブロッケンやブランネージュと同じ。父似の長手の体型で、それほど小回りのコーナリングに長けたほうではないので、小回り1700でマーチSのように差し切るのは難しいかも。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
タイムフライヤー 母父ブライアンズタイムはロベルト系の名種牡馬で、マジックタイムやグレイルと同じくこのロベルトの影響が強いので、ハーツクライ産駒でも東京で差すより中山で捲るような脚質になった。母の全兄タイムパラドックスは