スマートフォン版へ

前走クラスの序列通りにならない北九州記念

  • 2019年08月13日(火) 12時00分

ハンデ戦らしい一面があるレース


 日本のハンデ戦は能力差をハンデで埋めきれず、結局は格上タイプが好走するというケースも多い。ただ北九州記念に関しては、パブリックイメージとしてのハンデ戦らしい一面がある。

 それが現れるのが前走クラス別成績だ。過去10年の前走クラス別成績を見ると、以下のようになっている。

回収率向上大作戦

 前走条件戦組が前走オープン特別より高い複勝率を示しており、さらに前走オープン特別組の勝率・複勝率が前走重賞組を上回っている。

 ただ、前走重賞組・オープン特別組は大敗してきた馬も多く出てくるので不利な面はある。そこで、前走1〜3着馬に限定してみると……それでも複勝率は前走条件戦組(42.9%)がオープン組(27.3%)を上回っている。

 今年の登録馬のうち、前走条件戦組はエイシンデネブとシャドウノエル2頭だけ。ともに上位人気ということはないだろうから、出走してかつ3着以内に入ってくれれば良い馬券になりそうだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング