好走条件の全てが揃ったこの馬の激走に期待!(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
【逃げ候補】
エイシンティンクル
クロコスミア
ロードヴァンドール
【展開】
上記3頭が逃げ候補。金土の二日間ともに雨の影響を受けるので、当日の15時にどの程度の馬場状態なのか読みづらいがおそらく不良に近い状況に。そうなれば時計も掛かって、ペースも速くなる可能性が高くなるだろう。
前走出遅れ気味のエイシンティンクルがスタートさえ出ればスピードの違いで先手か。クロコスミアは自在性がある上に戸崎騎手騎乗で控える競馬も。ロードヴァンドールはスピード不足で先行がやっとだろう。当初見込んでいたスローではなく、札幌2000mのコース形態を加味しても速い流れに。
1.クロコスミア
展開△ 馬場◯ コース◯
牝馬限定戦のG1で好走しているように、自分のパターンにハマれば重賞路線でも通用可能のタイプ。しかし、昨年の札幌記念や過去のクイーンSで崩れているように、今年のレベルの高さやペースには対応出来るとは思えない。穴人気が予想されるが、基本的にはノーマークで問題ない1頭だろう。
総合評価
D
2.サングレーザー
展開◎ 馬場◎ コース◯
昨年は前が速くなる展開と内枠が功を奏したが、そもそもG1級のメンバー相手だと後ろ過ぎるポジションも影響しワンパンチ足りない。しかし、今年もペース自体は流れそうで、引き続き岩田騎手で昨年のようなインで構える競馬ならば躍進が期待できる。急遽ここは評価を上げたい馬で、特に内枠ならば要注意だ。
総合評価
B
3.フィエールマン
展開◎ 馬場△ コース◎
ゲートにやや不安があるタイプも、札幌2000mのコース形態を考えれば挽回可能で前が流れる競馬ならば気にする必要はない。また、AJCCでの走りならば小回りへの適性に関しても全く問題ないだろう。ただ、極端に雨の影響を受けた馬場状態はプラスとは言えないので、人気を加味しても対抗評価に落とすのも手である。
総合評価
B
4.ブラストワンピース
展開△ 馬場◯ コース◎
目黒記念は斤量59キロと馬場、ペースに戸惑う敗戦で札幌2000mのベストのコースならば巻き返しの可能性は高い。ただし、当初予想していた展開よりもペース自体が速くなる可能性が高いので、コース、馬場適性は高いものの評価が非常に難しい。もちろん、外が伸びる馬場はこの馬にとってベストな条件なので、3番手評価以内には押さえたいところ。
総合評価
C
【危険な人気馬】
1.ワグネリアン
展開◯ 馬場◯ コース×
前走最高の形で勝ち馬を捉えることが出来なかった点は非常に不満がある内容で、底を見せた感のあるレースであった。さらに小回りの札幌でのレースは皐月賞や大阪杯での走りを見ても決してプラスとは言い難い条件である。雨の影響も加わって加速する前にレースが終わる可能性も否めないので、ここは良くて3着の徹底消しとしたい。
総合評価
D
【狙える穴馬】
1.ペルシアンナイト
展開◎ 馬場◎ コース◯
近2走はスタート直後の不利が影響する敗戦で、昨年のマイルCSや大阪杯の走りが出来ればG1路線でも通用する馬。洋芝適性も不安がなく、2000mの距離も対応可能。雨が降って前が流れる展開となればこの馬にとって最高の条件が整った印象で、今回期待の1頭として取り上げたいところである。
総合評価
B
雨さえ降らなければ人気でもフィエールマンを◎にする予定であったが、台風の影響で馬場が渋ることで展開が速くなるならば別の馬から攻めるのも手として出てきた。特にペルシアンナイトやサングレーザーに関しては条件が揃っているので、注意すべきと言えるだろう。ギリギリまで雨の状況や馬場、枠などを精査した上で最終的な予想を打ちたいと考えている。そして、札幌記念は【月に最大2RのPlatinumSレース】として公開を予定しているので、最終的な予想を楽しみにして頂きたい。
■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。
【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、G1レースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。
【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。
Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。