阪神外1800で行われる秋華賞トライアルだが、1000m60秒ぐらいで行って45秒台で上がるようなスローになると、カンタービレやリラヴァティなど機動力に富むタイプが好走することも。ペースが流れるとラビットランやタッチングスピーチのようなストライド差しが届く。ここ5年でディープ産駒は3勝しているが、カンタービレもシンハライトもタッチングスピーチも母父サドラーズウェルズ系。他にもクロコスミア、リスグラシュー、リラヴァティと母系にサドラーの血を引く馬が毎年絡んでいる。ただしここで取り上げた5頭にサドラー持ちはいない。(解説:望田潤)
アルティマリガーレ アルティマブラッドの半妹で、キャプテントゥーレやクランモンタナの姪。母アルティマトゥーレはセントウルS勝ちで、母母エアトゥーレは阪神牝馬S勝ち。母や姉は短距離で活躍したが、本馬は父ハービンジャーの影響も強い体型で、距離は1600〜1800mぐらいがベストか。母がフジキセキ×トニービンだからナスペリオン的な斬れもあり、差しのきく流れならここでも面白い。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ウィクトーリア ブライトエンブレムやアストラエンブレムの3/4妹。母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、アワエンブレム≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2を持ち繁殖としても優秀だ。全3勝は逃げ切り2つと外から鮮やかに差し切ったフローラSで、勝つときは強いが馬群に入ると力を100%出しきれないところがある。最近ゲートが悪いので今回も後方からだと、直線外に持ち出せるかが一つポイント。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
シャドウディーヴァ 母ダイヤモンドディーバはキャッシュコールマイルS(米G2・芝8F)勝ち。母父ダンジリは仏リーディングサイアーでハービンジャーの父。ハーツクライらしい伸びのある体型の中距離馬だが、