昨年のオールカマーを完勝したレイデオロ(撮影:下野雄規)
「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアス(=馬場の偏り)をもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。トラックバイアスを加味した最終決断は
ウマい馬券にて公開予定。
土日ともに降雨のなかでの競馬が濃厚
今開催の中山芝はここ数年の中でも、良好な路盤の状態。
開幕週は週中の雨も一切なく、さらに週末の台風が考慮されたことにより散水は控えめ。その結果、「軽い」馬場コンディションで決着タイムも非常に速かった。
先週の中山は3日間開催。台風の影響をうけて週中の雨量が多かった。加えて、開幕週で時計が出すぎたため、意識的に散水も多くしたのではないかと考えている。
雨が降って、散水も多かったにもかかわらず先週も「稍軽い」馬場コンディションだった。
月曜は「重い馬場」になるほどの雨量。それでも「独自判定」では「標準」の馬場コンディションとなった。
月曜ほどの水分を含んだ馬場でも「重い馬場」にならなかったのは、今まで以上に「軽い」馬場になりやすい路盤になっているからだ。
過去の同一時期よりも「軽い馬場」になりやすい。と意識したい。
今週末からの中山芝はCコース替わり。天気予報は悪く、土日ともに降雨のなかでの競馬が濃厚。
かつてないほどの「軽くなりやすい路盤態」ではあるが、ここまで水分が溜まり続ければ、日曜には重めの馬場になるのではないか?(天気予報が外れて雨が降らなければ軽い馬場になるだろう)
現時点では土日は雨が降ると想定して推奨馬を挙げる。
オールカマー出走予定馬のなかで、私が「重い〜稍重い」と判定した重い馬場コンディションの重賞で3着以内に好走したことがあるのは、
ウインブライト
クレッシェンドラヴ
レイデオロ
ミッキースワローの4頭。
いずれも人気が予想され、詳細に戦歴を分析する必要がある。
ウインブライトはこれまで芝1800m以上に10回出走。
馬場コンディション別の成績を以下にまとめると
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馬場C 着別度数 勝率 連対率 複勝率
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稍軽い 1-0-0-4/5 20% 20% 20%
標準 3-1-0-0/4 75% 100% 100%
稍重い 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
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馬場コンディションが重くなるほど成績が良くなっており、「稍軽い」で勝利したのは今年の中山記念。今までは実績のなかった軽い馬場コンディションでも高いパフォーマンスを発揮した。
年明けから3連勝の戦歴からも本格化しているのは間違いない。
中山記念当時より重めの馬場になれば、馬場適性と成長によって中山記念よりも走るだろう。
重賞3連勝中のウインブライト(撮影:下野雄規)
人気が予想されるレイデオロとミッキースワローは過去の戦歴から、軽い馬場コンディションの方がパフォーマンスは高いタイプ。
重めの馬場コンディションになった場合は、パフォーマンスを下げそうだ。