安田記念2着から巻き返しを狙うアエロリット(撮影:下野雄規)
伝統の毎日王冠。実績馬が揃って堅いレースに見えますが、過去振り返ると波乱となる年が意外と多いのが特徴。近年天皇賞(秋)のステップレースの意味合いが次第に薄れているのも要因か。
・過去10年の勝ち馬と人気の関係
1番人気:5頭[5・1・0・4]
2番人気:0頭[0・1・0・9]
3番人気:1頭[1・2・0・7]
4〜6番人気:3頭[3・3・5・19]
4番人気:2頭[2・1・1・6]
5番人気:0頭[0・1・3・6]
6番人気:1頭[1・1・1・7]
7〜9番人気:1頭[1・1・3・25]
10〜12番人気:0頭[0・2・2・21]
13〜18番人気:0頭[0・0・0・9]
・1番人気の馬が5勝、6連対を挙げている。
6連対中5頭が、前走勝ち鞍を挙げている。
1番人気で連対を外した4頭中3頭が、前走2着以下に負けている。
4〜9番人気で8連対、3着8回と好成績を残している。
2〜3年に1回のペースで10番人気以下の馬が馬券に絡んでいる。
(09.12.14.16年)
・激走馬は10年間で12頭。11.17年を除き1〜2頭のペースで出現。
〇注目ポイント
1.激走馬12頭中5頭が、8〜9月に出走がある。
2009年 3着 10人気 ハイアーゲーム 前走:9月27日 オールカマー
2012年 3着 9人気 タッチミーノット 前走:9月2日 新潟記念
2013年 2着 6人気 ジャスタウェイ 前走:8月11日 関屋記念
2014年 1着 8人気 エアソミュール 前走:8月24日 札幌記念
2着 11人気 サンレイレーザー 前走:8月17日 関屋記念
2.激走馬12頭中10頭が、前走「重賞」+「馬券圏外」
2009年 3着 10人気 ハイアーゲーム オールカマー:8着
2010年 1着 6人気 アリゼオ 東京優駿:13着
2着 8人気 エイシンアポロン NHKマイルC:9着
3着 9人気 ネヴァブション 宝塚記念:5着
2012年 2着 12人気 ジャスタウェイ 東京優駿:11着
2014年 1着 8人気 エアソミュール 札幌記念:5着
2着 11人気 サンレイレーザー 関屋記念:7着
2015年 3着 7人気 イスラボニータ 中山記念:5着
2016年 3着 11人気 ヒストリカル エプソムC:6着
2018年 3着 6人気 キセキ 宝塚記念:8着
〇激走傾向
1. 夏競馬を使っての参戦
2. 前走重賞敗退からの巻き返し
■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。
独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。
「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。