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女王ウィンクスが引退し、どの馬にも優勝のチャンスがある

  • 2019年10月10日(木) 18時00分
(10月10日号 文=ポール・シムズ)

過去最多、9頭の外国馬がエントリー


 スプリング・レーシング・カーニヴァルの主要な3つの競走のうち、最初の2つのビッグレースであるG1コーフィールドC(芝2400m)と、G1コックスプレート(芝2040m)の開催が近付いてきました。

 コーフィールドCの第3次登録、コックスプレートの第4次登録が10月8日(火)に締め切られ、コーフィールドCには45頭がラインナップ。フルゲートは、18頭+エマージェンシーホース=補欠馬4頭です。世界一リッチな芝2400mのハンディキャップ戦のタイトル獲得へ向けて、馬たちの調整も最終段階に入りつつあるようです。

 一方、10月26日にザ・ヴァレイ競馬場で行われるG1コックスプレートには、昨年の第4次登録締め切りの段階よりも10頭多い、35頭がエントリーされています。女王ウィンクスが引退した今シーズンは、どの馬にも優勝のチャンスがあると考える陣営が多いのでしょう。外国馬によるエントリーは、日本のほか、イギリス、アイルランド、ニュージーランドと多彩な顔ぶれが揃いました。

コーフィールドC(芝2400m) 10月19日(土)コーフィールド競馬場


 現在登録されている45頭には、ウェリビー国際厩舎で検疫中の外国馬9頭も含まれていて、ブックメーカーによる前売りオッズで、1番人気となっている清水久嗣調教師の管理馬メールドグラースも順調に調整が行われているようです。

 最終出馬登録が締め切られるのは、10月16日(水)午後4時30分。出馬表と枠順は、その後レーシング・ヴィクトリアから発表される予定です。

ビクトリア競馬便り

▲前売りオッズ1番人気となっているメールドグラース(C)netkeiba.com


コックスプレート(芝2040m) 10月26日(土)ザ・ヴァレイ競馬場


 現時点で35頭が登録を行っているコックスプレートには、イギリスのダンステリア、日本のリスグラシューとクルーガーを含む、過去最多となる9頭の外国馬が、エントリーを行いました。

 コックスプレートの最終出馬登録は、10月22日(火)午前8時30分に締め切られ、その後、出馬表と枠順が発表されます。

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▲コックスプレートにエントリーしたリスグラシュー(C)netkeiba.com



ビクトリア競馬便り

▲コックスプレートにエントリーしたクルーガー(C)netkeiba.com

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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