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【菊花賞】昔から菊の穴はロベルト ダンスインザダーク旋風も母父に回って再び

  • 2019年10月15日(火) 18時00分
10人気2着クリンチャー(母父ブライアンズタイム)、7人気3着ゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)、菊の穴は昔からロベルトと決まっている。ただしあまりにもロベルト的な特質が強い馬、あからさまに掻き込んで走るようなパワー型は、スタミナで激走するものの勝ちきるまではいかない、というのもポイント(ちなみに取り上げた中でロベルトの血を引くのは、シフルマン、ナイママ、ニシノデイジーの3頭)。菊花賞の穴はダンスインザダーク産駒と一昔前は言われたものだが、昨年は母父ダンスインザダークのユーキャンスマイルが10人気3着と激走している。(解説:望田潤)


アドマイヤジャスタ
 アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)の3/4弟で、母アドマイヤテレサはJRA5勝。母母ヒードはニジャナS(米G3・芝8.5F)勝ち馬。父ジャスタウェイを長手にしたような体型で、長くいい脚を使うのでどちらかといえば大箱向きで、前々で立ち回ったほうが味があるタイプだろう。京都大賞典は休み明けで大負けしてしまったが、わりとスタンダードなハーツクライ系なので、京都外回りの下りでスムーズに加速できるかどうかだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

アドマイヤスコール
 母ピンクプルメリアはJRA5勝で中山牝馬S4着。3代母エーススウィンギングは名種牡馬レイズアネイティヴの全姉にあたる。ディープブリランテ産駒は牝はメイショウオワラやリカビトスなどマイラーが多いが、牡はセダブリランテスやナムラドノヴァンのようなしぶとい中距離馬が多い。本馬も斬れ味と機動力兼備の弱点が少ない中距離馬だが、母がマイラーだったのでこれ以上距離が延びるとどうか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

ヴァンケドミンゴ
 サンリヴァルの全弟でヴェルデグリーンのイトコ。母母ウメノファイバーはオークス馬。ルーラーシップ×アグネスタキオンはフェアリーポルカやイブキと同じ。母母父がサクラユタカオーで、全兄よりも脚長でルーラーシップ似でナスペリオン的ストライドで走る。全3勝を福島であげているが、どちらかというと大箱向きの中距離馬だろう。ただ京都外回りとなると多少なりとも渋ってほしいか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

ヴェロックス
 母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち。母父モンズンはドイツの名種牡馬でソウルスターリングなどの母父。このドイツ血脈を「1/4異系」とし、残りの3/4でノーザンダンサーの血をクロスした好形で、ジャスタウェイの男馬らしい持続力に富む中距離馬。スタミナは十分だし、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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