▲丸山元気騎手が「with 佑」初登場 (C)netkeiba.com
今回のゲストは丸山元気騎手。先日のオールカマーをスティッフェリオで勝利するなど、現在全国リーディング14位と活躍中です。
丸山騎手と言えば、若手時代の勢いもインパクトがありました。デビュー2年目には92勝、3年目は72勝をマーク。しかし、「たくさん勝つけど、すごく雑な競馬をしていたから…」と、佑介騎手は心配もしていたと言います。そんな矢先に起こった落馬事故。それが、丸山騎手の意識を変える大きな転機となりました。
(取材・文=不破由妃子)
話してみたらしっかりした競馬観を持っていた
佑介 元気、29歳の誕生日(10月3日)、おめでとう。
丸山 ありがとうございます!
佑介 元気も来年は30歳かぁ。元気とは毎年北海道で一緒だったけど、デビューして2、3年目は“公私ともに勢いのある若手”っていうイメージで(笑)。あの頃の元気を思うと、すごく大人になったなぁと思うよ。
──デビュー2年目には92勝、3年目は72勝をマーク。飛ぶ鳥を落とす勢いでしたよね。
佑介 92勝はすごいよね。
丸山 しかもその年は騎乗停止が3回あったので、それがなければ…。
佑介 絶対100に届いてたね。
丸山 かもしれませんね。2、3年目は確かにポンポンと勝たせてもらったんですけど、4年目からは一気に減って(4年目は33勝)。
でも、それくらいが本来の自分の数字だろうなって思ってました。2、3年目は本当に出来過ぎで、力のある馬にいっぱい乗せてもらっていたし、減量もあった。自分の技術ではなく、馬が勝手に進んでいってくれたというか。
▲丸山騎手「4年目くらいが本来の自分の数字だろうなって思ってました」 (C)netkeiba.com
佑介 その発言からもわかるけど、元気は意外と自分を客観視できる冷静さがあるよな。元気は覚えていないかもしれないけど、4年目か5年目か、成績が下がってきた頃に一度マジメな話をしたことがあって。
そのときに、「このままじゃダメだから、いろいろ考えてます」みたいなことを話していて、意外と地に足がついた子なんだなって思ったことをすごく覚えてる。バーッと勝っていたし、性格も明るいから、もっとチャラけた感じなのかと思っていたからね(笑)。