アルゼンチンの気になる栗東馬
天皇賞、アーモンドアイの強さが際立つレースとなりましたね。
しかも今回においては、レース後に帰厩後の状況や当日に向くまでの過程を陣営にうかがっても、決して万全という状態ではなかった様子。
パドックでも張り感や重厚感といったものが、もう1つありそうな気もしましたし、何よりもオットリしすぎた雰囲気も。
年齢と経験を重ねて大人になった所もあるとは思いますが、それだけではなかったようにも。ですから終わってからも、「心配がなかったとは言えない状況の中で圧勝なのだから、ほんとに凄い」と厩舎スタッフも驚かれていたほど。
改めて名馬というのは、どんな状況でも対応する力を持っているのだと改めて感じました。
一方のサートゥルナーリアも、前走ほどのデキにはなかったように映りましたが、日本ダービーや皐月賞よりも柔らかみある体に。
敗因において個人的に感じたことは、この馬は瞬発力勝負よりも持久力タイプなのかな…と。レース後スミヨン騎手は少し気負いがあったと話されていましたが、10番の番号で、あの好位のインにいつの間にかポジション取りをしていたことに驚かされました。しかし結果的にはスローもあり、あのポジションはサートゥルにとってプラスと働かなかったと思えるところも…。
しかしながら初コンビで、しかも少しスタート遅くでていながら、また折り合いの難しさがないとは言えない馬で、あのポジションをとってしまったことに関しては本当に驚かされましたし、これができてしまうのがスミヨン騎手なのだと改めて手腕も感じるものでした。
さて今週の東京ではアルゼンチン共和国杯となりますが、栗東で好ケハイを感じたのは、ムイトオブリガード。
昨年も状態が良かったですが、今年も柔らかみや毛ヅヤが光輝いており好ケハイに感じます。元騎手の柴原助手も、
「凄く良い。もともと左周りの方が良いし、今回は中間、脚の熱も持たずに順調に進められた」と、昨年同様チャンス十分な様子。
東京で勝利した時の横山典弘騎手とのコンタクトは絶妙な巧さでしたし、期待します。
あと、ちょっと気になるのがウインテンダネス。表情的には、良い頃と比べるともう少しピリッとしたものが欲しいと思う一方で、体は近走の中ではグッド。東京の舞台&ウチパクさんとのコンビ力、そして人気薄を考えると馬券的に少し加えておきたい1頭です。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA(今週はBSフジでの放送)」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。