▲丸山元気騎手との対談の最終回、最後のテーマは「GI」 (C)netkeiba.com
丸山元気騎手との対談の最終回。最後のテーマは「GI」。2013年の桜花賞馬アユサン。丸山騎手のお手馬でしたが、桜花賞当日に馬上にいたのはC.デムーロ騎手。丸山騎手が前日に落馬してしまい、代打でGI制覇を果たしました。しかし…この話には後日談が。どんな騎手にとっても目標であるGIですが、どうしても早く勝ちたい理由を、最後に明かしてくれました。
(取材・文=不破由妃子)
落ち込むなというほうが無理な出来事
佑介 GIへの思いが強くなったということだけど、確かに今年は目に見えてGIの騎乗数が増えたもんね(デビューからのGI騎乗数は22回。そのうち7回が今年のレース)。正直、去年までは、元気がGIに乗っているイメージがあんまりなかった。
丸山 それこそ4年目から一昨年までは、目立った勝ち星を挙げていませんでしたからね。(リーディングで)そういう位置にいないと、GIの依頼はなかなか…。
佑介 うん、そのへんは本当にシビアだもんね。今思い出したけど、元気のGIでのパートナーといえばアユサン。桜花賞(2013年)は、前日に落馬(4月6日・福島5R・1番人気エイティグローリー)して乗れなくなって…。苦い思い出だよな。
丸山 今思えば、自分が悪いんです。外に吹っ飛びましたからね(苦笑)。気を失って、目が覚めたときには、もう乗り替わりが決まっていました(クリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わり)。
最初に骨折という診断が下されてしまったので、(乗り替わりは)仕方がないんですけど、結局、骨は折れてなかったんですよ。次の週の火曜日から攻め馬に乗ってましたもん。
▲桜花賞の晴れの舞台で、馬上にいたのはC.デムーロ騎手だった (C)netkeiba.com
佑介 ということは、乗ろうと思えば桜花賞乗れたんだ。それは切ないなぁ。