毎日王冠で古馬陣を一蹴し、“3歳世代トップ”を印象付けたダノンキングリー。同馬主のダノンプレミアムとともにマイルCSに参戦する同馬だが、その強さにはホンモノなのか? そして、マイルCSでの可能性は?
そこで「調教」井内利彰、「ラップ」夏目耕四郎、「血統」望田潤という各ジャンルの識者たちを直撃! 上位人気必至のダノンキングリーをどう見ているのか、前走の毎日王冠の内容も踏まえ、それぞれの立場からジャッジしてもらった。
GI獲りで必須の調教パターンをクリア
(文=井内利彰)
▲“併せ先着”がダノンキングリーの好走パターンで、今回の追い切りは十分に合格点を与えられる内容とジャッジした井内利彰氏。
「終わってみれば強かった」。
個人的な毎日王冠に対する感想だが、レース前に感じていた不安は1週前追い切りの南Wでの併せ遅れ。馬なりの相手に対して、一杯に追いながら遅れたという点が気になっていたが、南Pの最終追い切りでは軽快に動けていたので、休み明けとしては、なんとか間に合ったという解釈をしていた。