道悪適性も判断材料に入れる必要がある
今年のジャパンカップは絶対にこれという馬がおらず大混戦。そこに雨も絡んで混戦に拍車をかけている。当日のトラックバイアスも大きく影響しそうだ。
天皇賞秋組は当時の1〜3着馬が出走せず、ユーキャンスマイルが最先着馬。天皇賞秋の上がりタイム上位馬はジャパンカップでもよく走っており、その点では強調できる存在だ。問題は雨の影響。これまで良馬場しか走ったことのない馬だし、33秒台の末脚を使う馬。それなりに回復して外差しが届くような形ならよいが、キレを削がれるのは好ましくない。
ワグネリアンは重馬場の野路菊Sも勝っているし、渋る馬場自体はこなせそう。じっくり溜めていくことも5番手あたりにつけることもできる馬だが、今回は2番枠からどのような策をとるか。ダービー馬3頭の中でいちばん若い馬なので、普通に考えれば好走があってしかるべきところだ。
一昨年のダービー馬レイデオロはオールカマーが案外な競馬。東京コースへ替わることはプラスだろうし、やや重〜重もこなせるので今回は一変を期待したいところ。ただ3走続けて4着以下になっているだけに、馬の気持ちが切れてしまっていないかはやや気になるところだ。
これがシュヴァルグランになると年齢の問題も加わり、英国の2戦が結果を出せなかっただけにどこまで戻っているかが気になるところ。ただドバイシーマクラシックでは2着しているわけだし、一昨年1着・昨年4着だから3着候補には検討できる。
スワーヴリチャードはマーフィー騎手で新しい面が出るのを期待したいところ。昨年の3着だし、脚質に自在性があることも評価できる。阪神芝2000mでGIを勝った馬だが、個人的には東京芝2400mはこの馬にとってベストに近い条件だと考えている。
ムイトオブリガードは東京がベストの馬だし、今回はルメールが転がり込んできた幸運を結果につなげたいところ。好走歴はないが、血統的には雨馬場も悪くない可能性がある。複穴候補としては検討しうる。
唯一の牝馬カレンブーケドールは1枠1番に。例年だと大歓迎の枠だが、先週も内がやや荒れており、さらに土曜日雨の影響下で馬場が使われるとインの状態がどうなっているか。距離延長や東京替わりはプラスだし、むしろ秋華賞は向かない条件でよく好走できたと思うので、馬場が大きく影響せず53キロを生かしたいところだ。