混戦必至!! 年末の大一番へ向けても要注目の一戦
激戦が繰り広げられたJBCデーの記憶も新しい浦和競馬場で、11月28日(木)に行われる『第40回浦和記念』。今回は昨年と一昨年の覇者オールブラッシュとマイネルバサラが立場を変えて参戦。そこに2016年覇者のケイティブレイブも加わって、ここ3年の覇者が顔を揃えました。他にも浦和で好成績を挙げてきた古馬勢、勢いある3歳馬も混じって混戦必至。鞍上も中央・地方・海外の名手が浦和に集結。様々な意味で大注目の一戦です。
さっそくJRA勢5頭からご紹介しましょう。
3歳馬デルマルーヴルはジャパンダートダービー、レパードS、白山大賞典と近3走すべて2着。悔しいレースが続いていますが、特に前走・白山大賞典ではグリムを相手にクビ差と古馬相手でも上位の力を見せています。様々な競馬場で、手替わりでも結果を出している器用さは大きな魅力で、今回はオイシン・マーフィー騎手と初コンビ。先週ジャパンカップを制したばかりの若き名手の参戦にも注目が集まります。
古馬相手でも上位の力を見せているデルマルーヴル(写真は2019年ジャパンダートダービ出走時、撮影:高橋正和)
ケイティブレイブは3年前、浦和記念を制したのち2017年の帝王賞でJpnI初制覇。2018年の川崎記念、JBCクラシックも勝ち、JpnI3勝を含むダートグレード競走9勝を挙げているトップホース。今年は川崎記念2着ののちドバイへ遠征しましたが、疝痛のため回避。その後8か月の休養を経ての復帰戦となります。「どこまで体調が戻っているか」が唯一のポイント。鞍上にこの秋、エリザベス女王杯を制したクリストフ・スミヨン騎手を迎え、3年ぶりの浦和記念に挑みます。
8か月の休養を経ての復帰戦となるケイティブレイブ(写真は2018年JBCクラシック優勝時、(C)netkeiba.com)
ロードゴラッソは2走前・シリウスSで重賞初制覇。前走JBCクラシックはスタートで後手を踏み7着。結果は出ませんでしたが、浦和コースを経験した点は大きなアドバンテージ。すんなりとスタートを切ることができれば逆転可能。
すんなりとスタートを切って前走からの巻き返しを図りたいロードゴラッソ(写真は2019年シリウスS優勝時(写真中央)、(C)netkeiba.com)
3走前、アンタレスSを制したアナザートゥルースは4走ぶりに地方競馬へ参戦。2走前に新潟のBSN賞(リステッド競走)1着のアイファーイチオーはダートグレード競走初参戦。どちらも初めての浦和コース攻略がカギとなります。
4走ぶりに地方へ参戦のアナザートゥルース(写真は2019年アンタレスS優勝時(写真右)、(C)netkeiba.com)
ダートグレード競走初参戦のアイファーイチオー(写真は2019年BSN賞優勝時、撮影:下野雄規)
昨年の浦和記念はJRA勢の上位独占でしたが、2014年はサミットストーン以下地方馬のワンツースリー。2015年はハッピースプリント、サミットストーンで地方馬のワンツー。2016年は3着ハッピースプリント。2017年は2着ヒガシウィルウィンと地方馬たちが上位に来ることが多いレース。今年も地方馬の上位争い可能とみます。
浦和のセンチュリオンはJBCクラシックでチュウワウィザード、オメガパフュームの3着に大健闘。JRA時代には2018年のマーチSを勝っている重賞ウイナー。今年5月に移籍後、南関東で7戦して【1-4-1-1】と安定した成績。地の利を活かし、森泰斗騎手とのコンビ3戦目で勝利を挙げることができるでしょうか。
JBCクラシックで3着に大健闘したセンチュリオン(写真は2019年JBCクラシック出走時、撮影:高橋正和)
昨年の勝ち馬オールブラッシュは、JRAから大井に移籍して初めて迎える戦い。浦和記念は昨年1着、2017年にも3着とコース適性に不安はなく、昨年同様復活の舞台となるか、無視できない存在。各地の地方重賞で大活躍の吉原寛人騎手と初コンビで挑みます。
大井へ移籍初戦を迎えたオールブラッシュ(写真は2018年浦和記念優勝時、撮影:高橋正和)
一昨年の勝ち馬マイネルバサラ。こちらも浦和に移籍しての初戦。2年前の浦和記念以来、勝ち星から遠ざかっていますが、初重賞を飾った舞台でどこまで変わり身を見せるか。新天地での活躍のきっかけにしたいところ。鞍上はホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹騎手です。
新天地での活躍のきっかけにしたいマイネルバサラ(写真は2018年ダイオライト記念出走時、撮影:高橋正和)
【今回のイチオシ馬】
・デルマルーヴル
浦和記念を3歳で制したのち多くのGI・JpnIを制するなど大躍進を遂げたヴァーミリアン、スマートファルコン、ケイティブレイブ。諸先輩に続き、飛躍のチャンスをつかむことができるか、非常に楽しみな存在です。
【気になる馬】
・センチュリオン
JBCクラシックで強豪相手に最後まで食い下がった走りは本物。前走と同舞台・浦和の2000mで今度こそ1着を狙います。
JBCクラシックでハナ差の一騎打ちを演じたチュウワウィザードとオメガパフュームは今週末、チャンピオンズCで再びの対決。クリソベリル、ゴールドドリームも加わっての頂上決戦を迎えます。一方こちらの浦和記念はこのメンバーなら勝機ありのセンチュリオン、再起をかけるケイティブレイブ、先々に繋がるレースにしたいデルマルーヴルなどなど各陣営の思惑が入り乱れる混戦模様。年末の大一番・東京大賞典へ向けても、見どころ満載の戦いになりそうです。
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