一角崩しを積極的に検討したい
今年のホープフルSには2戦2勝馬が4頭も登録している。それも新馬→1勝クラスの2戦2勝馬は含まれず、いずれも新馬→オープンの2戦2勝馬である。
過去にこのような事例はどの程度あったのだろうか。新馬戦が一発勝負になった2003年以降、芝の新馬戦を勝ち、次走で芝のオープン特別・重賞を勝った馬(いずれも2歳戦で)というのは165頭いる。
それらの馬が3走目でまた2歳戦に出走し、かつ同じレースで重複したというのは29レースと意外に少ない。そして、該当馬の1、2着に終わったのは2レースのみ。2012年の京王杯2歳Sと2013年の阪神JFだ。馬券圏内すべて収まったのは5レースで、これらはすべて該当2頭のケースだった。逆に言うと、崩れている馬はけっこう多い。
私が調べた限り、2歳戦で「芝の新馬勝ち→オープン勝ち」が次の2歳戦で4頭以上集まったケースは2003年以降無く、3頭が3例。
2015年東スポ杯2歳S プロディガルサン2着、マイネルラフレシア3着、ロスカボス8着
2016年朝日杯FS ミスエルテ4着、レッドアンシェル8着、アメリカズカップ9着
2018年京王杯2歳S ファンタジスト1着、アウィルアウェイ2着、アスターペガサス5着
かなり慎重に調べたつもりだが、間違いがあったらご指摘いただきたい。2018年京王杯2歳Sでは該当馬が1〜3番人気を占めたが1頭は馬券圏内となった。他の2レースでは勝ち馬を出せず、2016年朝日杯FSは総崩れとなっている。
該当2頭のケースでもワンツーは2回だけだし、このタイプにも意外と隙はありそうだ。今年は4頭だから3着まで独占……と安易に考えず、一角崩しを積極的に検討したいところだ。