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【フェアリーS】余力残しで勝った差し馬を狙う

  • 2020年01月08日(水) 18時03分
馬場虎太郎

差し有利の決着となった18年はプリモシーンが優勝、その後関屋記念を制覇するなどの活躍を見せている(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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実力がある馬なら後方からでも届く


過去4年の当レーストラックバイアスは
2016年「内有利・前有利」
2017年「差し有利」
2018年「超差し有利」
2019年「内有利」

 中山芝1600mのコース構造からは内有利になりやすい。だが、フェアリーSは過去4回のうち2回は後方待機馬が恵まれている。

 3歳の牝馬限定戦で、ほとんどが1勝馬の争い。ペースに対する対応力や距離の適性も定まっていないメンバー構成になることも多いため、インをロスなく立ち回ることや先行してスピードを持続させるレースが有利になりづらいことも大きな原因だ。

 差し有利と判定した2017年と2018年に連対した4頭のうち3頭は後に古馬混合の重賞を勝利するなど重賞戦線で活躍。

 対して、内有利と判定した2016年と2019年に連対した4頭は全て、その後は1勝もできていない。

 実力のある馬であれば、後方からでも届く。内有利になる場合は低レベルで凡戦とも言える。

 今年の出走予定馬をみると、ここを好走した馬が後に2017年、2018年程度の結果を出せそうなレベルのメンバーが揃っている。

 雨や風の影響をうけることも考えられ、直前の馬場コンディションや状況が最優先ではあるものの、現時点ではレース傾向を重視。

 末脚のしっかりとしたタイプを狙いたい。

馬場虎太郎

初勝利に3戦を要したがアクシデントの影響、実力が発揮できる状況なら上昇が見込める(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 オーロラフラッシュの前走は牡馬が相手で現3歳世代でも最高レベルの東京スポーツ杯2歳ステークスに出走して4着。トラックバイアスは「外有利・差し有利」と判定。当日の東京芝は乾いて軽い路盤の状態に加えて、直線が追い風気味。高速上がりを出しやすく、末脚勝負の馬場状況。

 道中もロスなく内を通ることが無意味で、外をスムーズに走らせるほうが有利だった。最後方に控え、外をスムーズに走らせる形で恵まれたことは確か。だが、未勝利勝ち直後の牝馬としては、十分に評価できる内容だった。

 キャリアの浅い2歳、3歳戦を予想する際には「これまでのレースでどれだけ余力のあるレースをできているか」を見極めることも重要。

 オーロラフラッシュの戦歴を振り返ると、デビュー戦は最内枠だったこともありスタート後に突然ブレーキ。前半は全く追走できず、2コーナー通過地点では離れた最後方で絶望的な位置取り。途中からは大外を追い上げたが、大いに脚を余した。

 レース慣れした2戦目はデビュー戦よりはスムーズな追走だったが、4コーナーで極端に外へ振れらた挙げ句、接触してバランスを崩した。先行、内有利なレースを外から猛然と追い込んでおり、実質的には圧勝の内容。

 初勝利を挙げた3戦目の当日東京芝は偏りのない公平な馬場状況。余力残しで順当に勝利。初勝利までに3戦かかってしまったが、アクシデントが重なっていた。まだまだ上昇が見込める。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のフェアリーS予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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