▲イギリスの若き天才、オイシン・マーフィー騎手がゲスト (C)netkeiba.com
短期免許(〜2月3日)で来日中のオイシン・マーフィー騎手をゲストにお迎えします。昨年のジャパンCでは、スワーヴリチャードを復活に導く圧巻のレースを披露。2020年の開幕週は、自己最多の1日6勝をマークするなど、その勢いは止まりません。
現在24歳という若さのマーフィー騎手。2013年にデビューし、瞬く間に世界のトップジョッキーへと駆け上がりました。いかにして成功をつかんだのか、その秘密に迫ります。
(取材・構成=不破由妃子)
初めに憧れたのは馬術選手
──今月の『with 佑』は、佑介さんたっての希望により、オイシン・マーフィー騎手にお越しいただきました。
佑介 オイシン、今日はありがとう。
マーフィー こちらこそ、呼んでいただいてありがとうございます。
──つい先日、一緒に飲みに行かれたそうですね。もしかしたら、そこで濃い話をたっぷりしてしまったのかなぁと思っているのですが…。
佑介 いえいえ、真面目な話はまったくしていません(笑)。だから、改めて聞きたいことはたくさんあります。まずはジョッキーになるまでの過程から聞いてみようかな。
マーフィー OK! 僕の叔父さん(ジム・カロティー元騎手)が有名な障害のジョッキーで、子供の頃から叔父さんの活躍をテレビで観ていたんです。
佑介 グランドナショナル(2002年)とか、たくさんビッグレースを勝っているんだよね。
マーフィー はい。でも、僕はジョッキーじゃなくて、馬術の選手になりたかった。
佑介 そうなんだ。そこからどういうきっかけでジョッキーを目指したの?
マーフィー 15歳くらいのときだったかな。叔父さんはすでに調教師に転身していて、調教を手伝いに行くようになったんです。
ある日、いつものように調教に乗っていたら、馬に持っていかれてしまって、2〜3周で終わるはずが7周もしてしまった(笑)。でも、そのときに「すっごく気持ちいい!」と思ってね。それ以来、毎日のように乗るようになって。
佑介 全力疾走の気持ちよさを知ってしまったんだね。
マーフィー そうなんです。その後、夏休みを利用して、トミー・スタック厩舎やエイダン・オブライエン厩舎で働きました。