▲ニュージーランド初勝利! ゴール前は白熱の大接戦
ニュージーランドで武者修行中の小崎綾也騎手が、昨年の12月30日に現地初勝利を挙げました!!! 今回はその記念すべきレースを、小崎騎手自身が振り返ります。
ニュージーランドのリーディング厩舎からの騎乗依頼ともあって、力の入る小崎騎手。レースでは理想のポジションを取ることができ、最後は人気馬との追い比べに。
12月30日 Taupo競馬場 馬場良
Race3 1300m
馬名: Lucky Shark
9頭立て4番枠 1着
今までの負けの分、今回の初勝利は価値のあるものに
みなさんお久しぶりです。小崎綾也です。
前回のコラムの更新後、騎乗停止処分を受けていました。12月中には騎乗停止は明けていたのですが、その後のレースでも2着止まりで勝ち切ることができず…。
そんな中、12月30日のレース当日に騎乗依頼をいただきました。騎乗依頼をいただいたのはジェイミー・リチャード厩舎で、ニュージーランドのリーディング厩舎です。
ジェイミー・リチャード厩舎は、僕が普段乗っているマタマタ競馬場に本拠地がある厩舎で、管理馬は全て合わせると150頭を超える大きな厩舎です。今シーズン(2019.8〜2020.7)も約60勝を挙げている、現在勝利数トップの厩舎です。
騎乗した競馬場はTaupo競馬場。向正面が上りになっており、4コーナーはタイト且つ下っているコースです。
レースはLucky Sharkという馬に騎乗しました。9頭立て4番枠からのスタートで、指示は「理想は4番手」。枠とメンバー的にも、レースの組み立てがしやすいと思っていました。
スタート後もスムーズにポジションを取ることができ、最後は人気馬との追い比べに。追い比べをした馬が以前騎乗したことがある馬で、騎乗していたジョッキーも追えるジョッキーでした。
それが分かっていたので、最後は自分の気持ちが入り過ぎてしまっていた感じはあります。ゴール前では首の上げ下げになりましたが、勝っただろうと思いました。
ですが、1着のところに帰るまでは安心できず…関係者が1着のところで待っていてくれた時はホッとしました。
▲「最後は自分の気持ちが入り過ぎてしまっていた」と小崎騎手
▲ニュージーランド初勝利に安堵の表情の小崎騎手
ニュージーランドではレース後、勝った馬がポニーに帯同されながら先頭でウィナーズサークルに戻ってきます。その時にお客さんの真横を通るので、沢山の方が祝福と歓声で迎えてくれます。
そこで勝った実感が湧きました。素直に凄く嬉しかったです。レース直後のインタビューも、どうにか英語でこなしました(笑)。
騎乗機会をいただいた関係者の皆様と、最後まで頑張ってくれた馬に感謝の気持ちで一杯です。また今回の遠征をサポートしてくださった皆様にも凄く感謝しています。
初勝利まで時間はかかってしまいましたが、今までの負けの分、今回の初勝利は価値のあるものになりました。この初勝利を糧に今まで以上に内容のある遠征にしていきたいと思います。