昨年は母父クロフネのクロノジェネシスと父クロフネのビーチサンバでワンツー。他にも18年フィニフティ(5人気2着)、17年アドマイヤミヤビ(1人気1着)とアエロリット(5人気2着)、16年ロッテンマイヤー(6人気3着)と、クロフネを父や母父に持つ馬の活躍が目立つ。またこの6頭はサンデーサイレンスの血を引く点も共通する。ディープ産駒は[1-2-2-14]で人気になるわりにイマイチというべきだが、馬券に絡んだ5頭はいずれも母系にミスプロの血を引いていた。取り上げた5頭ではミヤマザクラとルナシオンは母系にミスプロがある。(解説:望田潤)
アールクインダム オジョーノキセキの半妹で、3代母モガミポイントの子孫に短距離王ローレルゲレイロが出る。父ローズキングダムはキングカメハメハ産駒でJCや朝日杯に勝った。父は典型的なストレッチランナーだったが、本馬は母方のグラスワンダーのパワーやボールドルーラークロスの機動力も受け継いで、中山マイルの菜の花賞は好位からしぶとく捲り上げて快勝。東京で上がりが速くなると鋭さ負けの心配はある。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
シャンドフルール ティルナノーグ(父ディープインパクト)の3/4妹で、スマートダンディーのイトコで、母母オーシャンクイーンはベイメドウズBCダービー(米G3・芝9F)勝ち。ターリンガ≒セクレターム4×3やストームバード≒ニジンスキー4×5などでストームキャットの血を増幅しており、キズナ産駒の走るパターンの配合だ。母父にスピードが入るので千両賞のようにフワッと先行する脚質で、東京でも先行の利を活かせそう。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
マジックキャッスル ソーグリッタリングの3/4妹で、トーセンデュークやサトノエンペラーの姪。母ソーマジックは桜花賞3着で、